更新日: 2023.07.26 11:51
セバスチャン・ローブ所属のスペシャル・ワン・レーシングで火災発生。大会キャンセルの事態に/WorldRX第4戦
「国際スポーツ規定の11.9.3.項に従い、スチュワードは安全上の理由からWorldRX世界ラリークロス選手権“RX1eチャンピオンシップ”の第4戦を永久に中止する決定を下しました」
「2023年7月21日金曜日の午前8時43分ごろ、FIA世界ラリークロス選手権のRX1eカテゴリーに参戦するスペシャル・ワン・レーシングの2台の車両のうち1台が火災に見舞われました。その後、地元消防の活動にもかかわらず、火災はチームの車両とトランスポーターの双方を焼き尽くし焼損させしました」
「ビデオによる検証では、チームエリアでの充電中に車両のバッテリーから火災が発生したことを示していますが、なぜこれが起こったのかは明らかではありません。チームメンバーの非常に素早い思考と行動だけが、彼らを怪我から救ったことは明らかです」
「事件の根本原因についての緊急調査は、ケント消防署、リデンヒルのトラックスタッフ、チャンピオンシップ・プロモーターらの協力を得て、FIAによって開始されました。共通バッテリーの供給サプライヤーであるクライゼル社によって、現場で技術支援も提供されています。チャンピオンシップに参加しているすべてのチームには、上記の進捗状況がつねに通知されています」
「現時点では火災につながった故障の根本原因を特定するには調査が充分に進んでいないと判断されました。また観客、チームメンバー、ドライバーに適切なレベルの安全を確保しながらイベントを進めるには、時間内の調査で根本原因を見つけることも難しいでしょう。FIAとオーガナイザーは競技続行の可能性を探るべく、イベント運営のさまざまな代替案も精査しました」
「しかし根本的な原因は不明であるため、すべての代替案は非常に危険な火災原因について『推測に基づいて行われる』との結論に至りました。さらにバッテリー製造者であるクライゼルは、調査が保留されていることから『システムに適切なレベルの保証を提供できない』としています」
「したがって、FIAの安全保障部門からの意見やプロモーターの協力を受け、関係者全員の安全を考慮し、スチュワードは競技会を中止することとしました」
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