今大会で久々のWRC復帰を果たし、ドライバーとして2019年以来となる“母国戦”ラリー・フィンランド出場を実現させたラトバラは、ラリー1カーのドライビングを楽しみながら、安定した走りを続けて総合5番手につけている。
そのラトバラに代わって今大会、チーム代表を務めている豊田章男TGR-WRT会長は「チームのみんながとてもいい仕事をしていると思います」と語った。
「ラリー・フィンランドを楽しんでいます。私はドライバーたちを応援するためにここにいますし、チームがハッピーであれば、チーム代表である私もハッピーです」と同氏。
「カッレ(・ロバンペラ)はホームラリーをとても楽しみにしていたので、あのようなことになってしまい本当に残念ですが、重要なのは彼とヨンネ(・ハルットゥネン)が無事だったということです。クルマが直り、明日彼らが再スタートできることを願っています(※編注:その後の検査で修復不可能との判断が下され、同ペアはリタイアとなった)」
「エルフィン(・エバンス)は素晴らしい力を発揮してラリーをリードしていますので、明日も引き続きいいパフォーマンスを発揮してくれることを期待しています。また、今日は(勝田)貴元も非常に速かったですが、彼は長年ユバスキュラに住んでいるので、地元の人たちが彼のことも応援してくれることを願っています」
「ヤリ-マティ(・ラトバラ)にとっては今回が通算210回目のWRCスタートとなり、笑顔で運転を楽しんでいましたが、それこそが私が見たかった姿です。ラリーはまだ2日残っていますが、すべてが順調ですし、チームのみんながとてもいい仕事をしていると思います」
4日間で最長の一日となる『ラリー・フィンランド』のデイ3は、サービスパークの南西エリアが戦いの舞台となる。ステージは2001年大会以来、初めて使用される“ヴァスティラ”のほか、パイヤラ、ラプスラ、ヴェックラという伝統的なエリアで行われる計4ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。SS11~18、計8本のステージ合計距離は160.68km。リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は641.06kmだ。


