それ以外のチームは、決勝日午前の予選ヒートなどを経て、全8台によるファイナルの出場権を争うが、迎えた初日から激しい展開に。前戦勝者フレイザー・マッコーネル(DRR JC)が技術違反によりヒートレースから除外されると、ファイナル進出を目指したラストチャンス予選では壁に接触してドライブシャフトを折り、ここで第2戦を終えることに。

 一方、この日は両方のプラクティスセッションを欠場したにもかかわらず、ラリークロス2戦目を迎えたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)所属のデイリーは、ファイナル進出を決めて上位4人のドライバーのラップタイムに並ぶ走りを披露すると、ファイナルラップではそれを上回るタイムで自己最高の5位に喰い込むなど目覚ましい進捗ぶりを見せつける。

 しかし4周の決勝戦で主導権を握ったのはパストラーナとエリクソンのふたりで、両者とも長いジョーカーラップを早めに切り上げた後、トラック最終セクションの舗装路でバンパー・トゥ・バンパーまで迫ったエリクソンを退け、ハイバンクのターンと大きなギャップを持つジャンプスポットを有する特設トラックの設定にも関わるパストラーナが、新生シリーズ最初の勝利を手にした。

 明けた土曜の第3戦は、予選“トップクオリファイアー”を獲得したエリクソンがファイナルの大部分で主導権を握る展開に持ち込むも、王者ラーソンがオープニングラップでジョーカーに飛び込み、クリーンエアを利用して最終周での逆転を狙う戦略を採る。

 一方、その僚友を務めるバッケルドは、決勝の4周で最初にフィニッシュラインを越えたが、コース上で約2秒長いとされるジョーカーラップのルートを消化しなかったため、30秒のペナルティを受けて5位に降格するまさかの展開に。この結果、ファイナルラップでエリクソンをオーバーテイクし、ライバルのわずか0.337秒前でラインを越えた王者ラーソンが今季初勝利を飾ることに。また、このペナルティにより3位には復帰組のファウストが続くこととなった。

 続いてアリゾナ州フェニックスで開催される、おなじみワイルドホースパスでの1戦もダブルヘッダーとなり、長いブレイクを挟んだ11月10~11日のスケジュールが組まれている。

再度のインディカー復帰も決まったコナー・デイリー(DRR JC)も、ファイナルで遜色ないスピードを披露した
第3戦で、なぜかジョーカー未消化のままフィニッシュしてしまったアンドレアス・バッケルド(DRR JC)
最終的に王者ロビン・ラーソン(中央)が優勝を飾り、復帰のタナー・ファウスト(XITE Energy Racing/右)も表彰台に上がった

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