フルデイ初日はプッシュしたいところを我慢しつつ、改善点を探りながら総合6番手となった勝田は、土曜のデイ3で総合5番手に浮上するもSS11での2度のパンクチャーによって4分以上のタイムを失ってしまう。その後、彼はクルマを最後まで運んでいくアプローチに切り替え、ポイントを確実に持ち帰ることをミッションとしこれを完遂した。
今大会を振り返ったとき、勝田は事前の準備が整わない状況でラリーを迎えたことでナーバスな状態で走っていたと述べた。
「自分のドライビングで『もうちょっとこうしたかった』『こうしないといけなかったかな』というところも、やはり事前テストができていればそこでいろいろとトライもできるのですが、それらをラリー中にしなくければいけなかったという部分。また、ドライビングに関しての修正もあり……例えば昨年非常にいいパフォーマンスを発揮して自信も持ってるラリーであれば、また違ったアプローチができたと思います」
「しかし、実際には昨年とても苦戦したラリーのひとつでもあったので、そういったところで非常にナーバスなスタートになって、ラリー中も自信を持って走れていたかというと反対にかなりナーバスな状態で走っていたように思います」と打ち明けた。
スタート段階の状況が状況なだけに、チームからも「割り切っていこう」と言われていたという勝田。彼自身もアクロポリスの結果をすべてネガティブに捉えるのではなく、今回浮き彫りになった課題を見つめ、それらを「次に進める一歩」として捉えている。
