このアクシデントによりヌービルが2番手に浮上し、デイ2でのタイヤトラブルによって順位を下げていたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が表彰台圏内にカムバックした。
両名はそのまま2位、3位表彰台を獲得。総合4位には1日(日)に23歳のバースデーを迎えた現王者カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続き、総合6番手で競技最終日に入った勝田も順位をひとつ上げ、トップ5フィニッシュを果たした。
なお、最終パワーステージでロバンペラとエバンスがワン・ツーを記録したTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、マニュファクチャラーズランキングで2位につけるヒョンデ・シェル・モビスWRTに106ポイントを差をつけたため、シーズン最終盤の2戦を残してメーカータイトルを確定させている。トヨタのマニュファクチャラーズチャンピオン獲得は3年連続だ。
総合6位はWRC2クラス優勝を達成したオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)で、ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が25.8秒差の総合7位/クラス2位に。クラス3位にはサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が入った。
このWRCチリが“ラリー1デビュー戦”となった2名のドライバー、グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)と地元チリ出身のアルベルト・ヘラー(フォード・プーマ・ラリー1)はともにラリーを完走。ミュンスターが総合13位、ヘラーは総合15位で母国ラリーを走破している。
WRCの次戦第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』は、10月25日(水)から29日(日)にかけて実施される。ドイツ、オーストリア、チェコの3カ国を跨いで行われる同イベントはWRC初開催のターマック(舗装路)イベントだ。






