更新日: 2023.11.04 00:25
連覇に近づくポールポジション。トヨタ8号車のハートレーが予選を制す。可夢偉2番手/WECバーレーン
LMGTEアマとLMP2の予選終了後、夜のとばりが下りるなか開始されたハイパーカークラスの予選では、ランキング上位2枠を占めているトヨタ勢が、盤石とも言える格好で決勝に向けた最後のセッションを終えた。
この予選で最初にアタックに入ったのはFP3で最速マシンとなった2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)で、アレックス・リンのドライブで1分47秒265をマーク。これが当面のターゲットタイムとなった。
リンは連続アタックでタイム更新に挑むが、全体ベストを続けるなかセクター3でタイムを落としてタイムアップならず。直後にフィニッシュラインを跨いだ51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のアレッサンドロ・ピエール・グイディも1分47秒828でトップタイムに届かない。
これに対してTGRの2台が速さを見せる。ランキング首位につける8号車ハートレーが1分46秒564を刻んだ直後、可夢偉が1分47秒053をマーク。セクター1、2で全体ベストを記録していた可夢偉とすれば無念の結果だったが、トヨタ勢はこれでワン・ツーを築く。翌周、可夢偉はセクター1で全体最速タイムを刻んだが直後のセクターでは自己ベストを上回れず。ラップタイムも更新とはならず2番手が確定した。
最終的にTGRの2台に続いたのはキャデラックの2号車だ。セカンドロウの4番手にはケビン・エストーレのドライブで1分47秒712というタイムを刻んだ6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)がつけ、今週の走り始めから苦戦を強いられBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)への不満も漏らすフェラーリAFコルセの50号車、51号車フェラーリ499Pが3列に並んだ。
その後ろに3台のポルシェ963が続き、プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)は93号車が10番手、姉妹車94号車が11番手に。クラス最後尾は4号車ヴァンウォール・バンダーベル680(フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム)となっている。
2023年のシーズンフィナーレ、WEC第7戦バーレーンの決勝は明日4日土曜の14時(日本時間20時)に8時間レースのスタートが切られる予定だ。