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 ファン・デル・リンデは、レクサスRC F GT3でLMGT3クラスに参戦するアコーディスASPチームに加入し、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップの王者ティムール・ボグスラフスキーとアーノルド・ロビンとともにレースを戦う兄ケルビンと、WECとル・マンのグリッドを分け合うことになる。

 5つ年上のケルビンがレクサスに移籍したことについて、弟のファン・デル・リンデは「とても予想外だった」としながらも、他の主要イベントや選手権で成功を収めてきた兄のキャリアを継続させるというアイデアは気に入ったと付け加えた。

「彼が連絡を受けて数週間前に僕に伝えてくるまで、ふたり揃って来年のル・マンに参戦するなんて思ってもいなかったよ。ふたり同時にル・マンに参戦するなんて素晴らしいことだ」

「僕たちはほとんどすべてのレースで一緒に戦ってきたし、大きなレースはすべてそうだった。ニュルブルクリンク24時間もそうだし、今回のル・マンもそうだ。本当にクールだよね。ローレンスとドリス(のファントール兄弟)もそこにいると思うから、ふたつの兄弟が揃うんだ。僕らにとって間違いなくクールなことだよ」

■BMWと築いた信頼関係は世界選手権の舞台へ

 ファン・デル・リンデはヨーロッパでのプロトタイプカーのドライブ経験はなく、未経験のまま今回のステップアップを迎えることとなった。

 しかし彼は、2023年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権内の“ミシュラン・エンデュランス・カップ”で、コナー・デ・フィリッピとニック・イェロリーとともに3つのレースを戦っており、とくにセブリング12時間で2位を獲得し、BMWにとって初となるGTPクラスでの成功を収めたことがWECのドライバーラインアップに加わった大きな理由であると考えられる。

「この3年間、BMWは僕に充分な信頼を置いてくれた」とファン・デル・リンデは語り、WECデビューへの意気込みを述べた。

「今年はIMSAのエンデュランス・カップでこのマシンをドライブしたし、このマシンでの充分なレース経験も僕を助けるだろう。IMSAでの経験がなかったら、おそらくハイパーカーですぐにWECに参戦することはなかったと思う。だから、それは間違いなく助けになっていると思うんだ」

「でも、24歳でハイパーカーに乗るというのは、ドリス(・ファントール/BMW MチームWRT)と並んでグリッドでもっとも若いドライバーのひとりだと思うし、とても名誉なことだよ。楽しみにしているし、彼らのためにパフォーマンスを発揮して、僕に信頼を寄せてくれたBMWに報いたいね」

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