レース勝者のキャンベルは、同様のレギュレーションを採用する世界各地のGT3レースとは異なり、エンデューロに特別な要素を加える例年の省燃費戦略が恋しかったと語った。

「(昨年までのように)より多くの戦略がチームから伝えられることが恋しい感じがする。燃料管理などの面でドライバーはより多くの努力が必要だった」とキャンベル。

「僕はそのレーススタイルが本当に好きだ。それが正しい耐久(レース)だと思う」

「当たり前だが、現代の車両は12時間、24時間と問題なく走ることができる。(ドライバーの力が試される)この側面を取り戻したら、本当に楽しめるよ」

「(従来の規定でのレースは)IMSAレースのスタイルに近いし、舞台裏ではもう少しいろいろなことが起きている。この要素は本当に楽しいよ」

■ほかの手段での調整を望むハブル

 バサースト12時間を2位で終えたサンエナジー1・レーシングのハブルは、レギュレーションの調整は「正しいことではない」とまで言い切ったが、今後の改定で折り合いをつけることはできると信じている。

「それはある意味、フィールドを平準化したものだ」とハブルは語る。

「どんな種類のクルマを持っていようが、あるいは普段は20番手のマシンであろうが、(今回の規則の下では)関係なかった。彼らは見せ場をつくるために、最終ラップの最後までアドバンテージを全員から奪ったんだ」

「正直に言うと、その理論は問題ない。だが、ピットストップのコントロールタイムはあっても今回ほど長くしないとか、他の何かをコントロールして、通常なら8位、10位、12位、14位でフィニッシュするような他のチームにチャンスを与えるような、中間の“何か”を見つける方法があると思う」

「しかし、今回は戦略をすべて台無しにしてしまった。今年のルールはすべてを奪い去り、最終的に自分がそこにいるかどうかが重要だったんだ」

「私には、少し行き過ぎていて、過激すぎて、アマチュアレースのように見え始めた。でも、バランスは取れていると思う。彼らが何をしようとしているのかは分かった。最後は(フィールドにいる)皆を戦わせたかったんだろうし、とても良かった。(実際に)最後はまだ6、7台が(優勝争い)残っていたし、エキサイティングだった」

「その一方で通常のレース戦略やテクニック、そしてレースのダイナミックさを奪い去ってしまったんだ」

マウント・パノラマ・サーキットで開催された2024年IGTC第1戦バサースト12時間
マウント・パノラマ・サーキットで開催された2024年IGTC第1戦バサースト12時間

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