そんななか、GTEアマクラスの61号車クリアウォーター・レーシングでは澤圭太もステアリングを握り、自己ベストタイムを塗り替えていく。

澤はセッション終了直後、「正直、まだ100(点)のうちの90(点)とか95(点)くらいの仕上がりだと思うんですが、エースのマット(グリフィン)さんがクルマをよく知っているし、AFコルセの他のチームとデータも共有できている。僕もクルマや新しいコースに慣れるのに時間がかからない方なので、問題なく進めることができています」と、初のWECフル参戦に向けた状況を語った。
12時にセッション終了。積極的かつノートラブルの走り込みで、ポルシェ2台はそれぞれ100周以上をこのセッションでこなした。一方トヨタの2台も約コンマ5秒以内で続いており、相変わらず僅差の戦いとなっている。
LMP2では28号車TDSレーシングがトップタイム。GTEプロクラスはポルシェワークスの2台が1000分の8秒差でワン・ツー。GTEアマでは54号車フェラーリがクラストップに立っている。

インターバルの間に行なわれたピットウォーク時には太陽が降り注いでいたものの、14時の最終セッション開始時には薄い雲がサーキット上空にかかる状態に。気温18度、路面温度26度というコンディションで最後の走行がスタートした。
ポルシェ1号車はニック・タンディ、2号車はベルンハルト、トヨタ7号車はマイク・コンウェイ、8号車はラピエールで走り始める。ここでニュータイヤ&軽タンでの予選シミュレーションを行なったラピエールが、1分30秒547という他を圧倒するタイムでトップに立つ。
その後は太陽も顔を出し、気温が上昇するなか各チーム順調に周回を重ねていった。トヨタ7号車はコンウェイのあと、国本、可夢偉の順でドライブしたが、開始2時間を過ぎたところで可夢偉が7号車のベストタイムをマークしている。