投稿日: 2024.03.03 10:34
更新日: 2024.03.03 14:03
更新日: 2024.03.03 14:03
残り1周、衝撃の「ノー・パワー」で2位失ったプジョー9X8。スローダウンの原因はガス欠か
autosport web
3月2日、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2024年WEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』レースは、最終盤に大きなドラマが待っていた。
初開催のサーキットで、1812km(335周)または10時間で争われた長丁場の開幕戦で、プジョー・トタルエナジーズのプジョー9X8はかつてない強さを発揮。スタート直後に94号車は接触からスピンを喫したものの、ミケル・イェンセン/ニコ・ミューラー/ジャン-エリック・ベルニュ組の93号車は序盤に一時トップを奪い、その後もレースの大部分で2番手を走行した。
終盤、ベルニュがステアリングを握った93号車は2番手のまま、ハーツ・チーム・JOTAの12号車ポルシェ963と、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車ポルシェを背後に押さえ込み、9X8にとって過去最上位、かつ2023年モンツァ戦以来となる表彰台獲得が見えていた。
レースは334周目に入り、このままトップの6号車ポルシェに続いて2位でフィニッシュするかに見えたベルニュが突然スローダウン。「ノー・パワー」と悲痛な無線を入れながら、後続車両に立て続けに抜かれていき、1周おくれの7位でチェッカーを受けるとフィニッシュラインの先に93号車を停めた。
■最終ピットでの燃料補給に問題か