表彰台獲得目前の追突で万事休す。新型コルベット駆るジュンカデラ、セブリングでのラフバトルを疑問視
ジュンカデラをパスしたホークスワースは、ターン1でセラの62号車フェラーリを抜き去り、昨季の王者バッサー・サリバンに2024年シーズン初優勝をもたらした。レース後の記者会見で物理的なバトルについて質問されたホークスワースは、コース上で一線を越えたとは思っていないとコメントした。
「それが現実だ。レース終盤はハードな戦いになる。セブリング12時間のためにレースをしているわけだし、結局のところ、僕たちは勝つためにここにいるんだ」
「ラインを超えるようなことはなかったと思う。ラフでハードなレースではあったけどね」
「これがIMSAのレースなんだよ。ハードな戦いだ。擦れ合うのがレースだろう? これが我々の仕事だし、僕たちがトップに立った」
■漁夫の利を得たランボルギーニ
ジュンカデラ(3号車コルベット)とハインリッヒ(77号車ポルシェ)の接触と、それに続くAOレーシングのペナルティにより、ミルコ・ボルトロッティ、ジョーダン・ペッパー、フランク・ペレラがドライブする19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アイアン・リンクス)がGTDプロクラスの表彰台の最後の一角に立つこととなった。
最終スティントでマシンに乗ったボルトロッティは、アグレッシブなレース展開から、終盤にアクシデントが起こることを予想していたと説明した。
「正直なところ、チャンスはゼロだったんだけど、前にいた奴ら、とくにポルシェに乗っている奴のことを知っていたからね。レース中に彼の走りを見ていたので、プレッシャーを掛けようとしだんだ」
「だから、コース上で彼らと戦うチャンスがなかった僕にできることは、そこに居座って彼にプレッシャーを掛け、ミスを待つことだけだった。そして実際にそのとおりになった」
「リスタートは正直、混乱していた。非常に荒々しいものだったよ」
「最後のリスタートでは、まるで世界選手権のファイナルラップのように誰もが勝負に出るんだ。だから、クラッシュや接触、デブリが出るなど、さらなるイエロー(・コーション=セーフティカーが出る)の可能性が非常に高くなるんだ」