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 そのパワーゲイン・ルールをすでに採用しているLMGT3クラス(ただし、しきい値は200km/h)では、計9つのモデルのうち1車種を除くすべてのマシンに最低重量の調整が入った。

 この影響をもっとも受けるのは、21kgの重量増を受け取ったアストンマーティン・バンテージAMR GT3で調整後のミニマムウエイトは1327kgに。

 また、ポルシェ911 GT3 Rが9kg、BMW M4 GT3が7kg、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rとマクラーレン720S GT3エボがともに5kg、フェラーリ296 GT3は4kgというように計6車種が最低重量のプラス調整を受けた。

 一方、フォード・マスタングGT3は11kgの減量を果たし、1318kgで見た目に反してもっとも軽いマシンとなった。1332kgだったランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2は2kgのウエイト削減が認められている。

 車重において唯一変化がなかったのはレクサスRC F GT3だ。このクルマは1345kgを維持したままスパに向かうこととなる。

前戦予選1-2-3のフェラーリに12kgの重量増、さらにパワー削減。WECスパでの性能調整が公開
ハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3 2024年WEC第2戦イモラ6時間レース

 最高出力の面では9台中、フェラーリ、フォード、マクラーレンの3台が、マイナス1パーセントを意味する「-1P」のパワーダウンが適用された。200km/h以上の速度域でのパワーゲインはフェラーリとランボルギーニが前戦比マイナス1パーセント。フォードはマイナス2パーセントの調整を受け取った。

 開幕戦カタールで優勝しイモラで3位を得てランキングトップを維持するマンタイ・ピュアレクシングの92号車ポルシェ911 GT3 Rは、合計35kg(前戦3位の5kg+前々戦優勝の15kg+ランキング1位の15kg)のサクセス・バラストを積んでスパに臨む。イモラで優勝したチームWRTの31号車BMW M4 GT3は、92号車に次ぐ25kg(前戦優勝分の15kg+ランキング2位の10kg)追加バラストを積んでいる。

 また、ハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3は15kg(10+5kg)、イモラで姉妹車とワン・ツー・フィニッシュを飾ったバレンティーノ・ロッシ組46号車BMWは10kg、開幕戦でクラス3位となったDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRも5kgの追加バラストを搭載してル・マンの“前哨戦”に向かう。

イモラの予選で1-2-3達成のフェラーリに12kgの重量増、さらにパワー削減も。WECスパの性能調整が公開
5月7日に発表された、2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間レース用LMGT3性能調整(BoP)テーブル
前戦予選1-2-3のフェラーリに12kgの重量増、さらにパワー削減。WECスパでの性能調整が公開
LMGT3クラスのランキング首位に立っているマンタイ・ピュアレクシングの92号車ポルシェ911 GT3 R 2024年WEC第2戦イモラ6時間レース

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