レース後、フェラーリAFコルセは、『スチュワードによるレース延長の決定』と『暫定結果』に対して抗議を行った。
スチュワードが当初のレース終了時刻19時の11分前、赤旗中断中の18時49分に下した裁定No.71は、「WECスポーティング規則14.3.1に基づき、19時10分に1時間44分のレースを再開する」というもの。
この裁定の根拠となったスポーティング規則14.3.1は赤旗時の一般的な原則にまつわる条項で、その中には、赤旗中断中に「状況に応じて、スチュワードはレースの中止および/または設定されたレース時間を変更する決定を下す場合がある」と記された一文がある。
フェラーリAFコルセはこの裁定No.71と暫定結果に対して21時46分に抗議を提出したが、24時を回って公開された裁定No.80では「スチュワードの裁定(結果)は、FIA国際スポーティングコード13.2.1に定める抗議の対象にならない」として、スチュワードは抗議を棄却している。
なお、FIAの国際スポーティングコード13.2.1で明示されている抗議の対象項目は、以下のとおり。
・競技者またはドライバーのエントリー
・コースの長さ
・ハンディキャップ
・ヒートまたは決勝の構成
・競技中に発生した疑いのあるエラー、不正行為、または規則違反
・車両が規制に準拠していない疑い
・競技終了時に発行される暫定結果

