現地21時から開始されたレース2は、ポールから完璧なスタートを決めた後に入ったセーフティカーによる仕切り直しを挟みつつ、リスタート後も後続につけ入る隙を与えなかったファントール/ウィーツ組32号車BMWが完勝。フロントロウの2番手から同じポジションでフィニッシュした48号車メルセデスAMG GT3エボ(ウインワード・レーシング・チーム・マンフィルター)のマーロ・エンゲル/ルーカス・アウアー組から選手権リーダーの座を奪っている。
3位はレース1を制した46号車BMWだ。ワン・スリーの一翼を担ったWRTの1台は、5番手からスタートしたロッシが序盤に111号車アウディR8 LMS GT3エボII(CSAレーシング)をターン1でかわした後、ピットインのタイミングで69号車フェラーリにも先行する。ピット作業後、レース後半はマルタンが48号車に迫ったが0.589秒およばなかった。
「チームの全員にとって、ここミサノは素晴らしい週末になった」と語るのは、2戦続けて母国レースの表彰台に立ったロッシ。
「とても楽しかったよ! マキシム(・マルタン)は最初のレースでクルマをポールポジションに置くという素晴らしい仕事をしてくれた。32号車と戦うのはとても難しいと思っていたけど、(昨年の初優勝から)1年後にまた勝ててハッピーだ!」
「レース1の最後はシャルル(・ウィーツ)と戦っていたので困難なドライブだった。けれど僕は仕事をやり遂げ、ミスもしなかった。またレース2でも表彰台を獲得することができた。ライバルをオーバーテイクするのはさらに難しかったけど、こうしてダブル表彰台を獲得し“ホーム”で素晴らしい週末を過ごすことができた!」
チームWRT勢が、一週間前にスパ・フランコルシャンで行われたWEC世界耐久選手権第3戦での無念を晴らすかのような爆発力を見せたミサノ・ラウンドが終了した後、シリーズは1年のハイライトとなる第4戦スパ24時間レースを迎えるため、ベルギーのオールドトラックへと向かう。次戦の開催は6月26~30日だが、これに先立ちスパでは5月21~22日に“プロローグ”テストが行われる予定だ。


