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投稿日: 2024.06.15 20:12
更新日: 2024.06.15 20:13

【ル・マン24時間決勝プレビュー】トヨタの「嬉しい驚き」と“勝利への最低条件”。キーファクターは雨と風向き

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P会員 | 【ル・マン24時間決勝プレビュー】トヨタの「嬉しい驚き」と“勝利への最低条件”。キーファクターは雨と風向き

 6月15日、土曜日。美しい朝。決勝日を迎えたル・マン、サルト・サーキットは朝から強い日差しが降り注いだ。しかし、地元の天気予報はこれから夜に向けて天気が下り坂になり、日曜日の早朝にはまとまった雨が降るだろうと報じている。「雨のル・マン」となる可能性はかなり高く、荒れた展開を予感させる。

■ポルシェ963のウイークポイント

 101年目のル・マン24時間には9車種、23台ものハイパーカーが集った。それだけでも充分に激しいコンペティションが予想されるが、実際スタートポジションをかけた予選、そして最速を競うハイパーポールでは近年稀に見るし烈な戦いが繰り広げられた。

 ポールポジションを獲得した6号車ポルシェ963と、3番手キャデラックVシリーズ.R のタイム差はコンマ2秒弱。最後の数分で順位が目まぐるしく変化する様は、トップフォーミュラの予選を見ているかのようであり、各車の実力が拮抗していたことの証左である。

 今季ここまでの戦いを振り返れば、ポルシェが予選最速だったことに驚く者はいないだろう。注目すべきはキャデラックがトップ3に2台入り、赤旗の原因となったコースオフがなければBMW Mハイブリッド V8にもポール獲得のチャンスがあったこと。そして、BMWと同じくWEC新規参入組のアルピーヌA424も堂々ハイパーポールに進出したことだ。

 下馬評で速いとされていたフェラーリ499Pは予選4、5番手。今季絶好調のポルシェは、全5台のうちハイパーポールに進出したのは6号車のみと、独伊の強豪は意外にも予選で周囲の予想を下回った。

 そして「昨年のリベンジ」を誓うトヨタはといえば、2台そろってハイパーポールに進むことができず。ブレンドン・ハートレーがステアリングを握った8号車GR010ハイブリッドは、トラフィックとスピンで予選11番手。小林可夢偉がアタックを担当した7号車は、終盤まで4番手につけていたが、ラストアタックでスピン。赤旗の原因となったことで予選の全タイムが抹消され、ハイパーカー最後尾の23番手から決勝をスタートすることになった。

 それにも関わらず、決勝前のトヨタのクルーたちの表情は明るく、発する言葉もポジティブだった。

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