更新日: 2024.06.26 17:31
レギュレーション延長が新たなメーカーを呼び込むか「早ければ2026年にも」とIMSA代表は期待
Sportscar365は、マクラーレンに加え、ヒョンデがここ数カ月でふたたび交渉に加わっていることを理解している。
WRC世界ラリー選手権やERCヨーロッパ・ラリー選手権などのラリー競技、TCRシリーズなどのツーリングカー・カテゴリーで活躍する韓国のメーカーはル・マンに代表を派遣するなど、2026年から始まるファクトリーLMDhプログラム案について複数のIMSA GTPチームと話し合いを行っている。
レギュレーションの延長は、LMDhプラットフォームにコミットしている既存のメーカーにも利益をもたらすとドゥーナンは語った。
「このレギュレーションを提案するにあたっての我々の哲学は、世界的ににフルコミットしている6つの(LMDh)メーカーがあるということだ。彼らは今、自分たちの投資がより長く活用できることを知っている」
「我々にとっては、このスポーツの安定性という観点からは正しいことだし、さらなる成長のための全体的な機会でもある」
■ル・マン・ハイパーカー規定車も歓迎
北米スポーツカーシリーズを運営する組織のボスは、FIAとACOのLMH(ル・マン・ハイパーカー)レギュレーションに従って製造されたマシンは、IMSAが要求する認証プロセスを完了し、IMSAのマニュファクチャラーパートナーになるなどの基準を満たせば、延長された期間中であってもウェザーテック選手権に出場する資格を得ることができると繰り返した。
「私たちはLMHのマシンが我々と一緒に走ることにオープンであり続ける。簡単な答えは“イエス”だ」とドゥーナン。
「彼ら(LMHメーカー)はウインドシアのプロセスを経て、私たちが事前に合意したことを実行する必要があるが、2029年まで(これまでと)同様の条件を維持しないというつもりはない」
ハート・オブ・レーシングチームが出資するアストンマーティン・ヴァルキリーAMR-LMHは、来季2024年のWECでは2台体制でハイパーカークラスを戦うことになっているが、ロレックス・デイトナ24時間から始まるウェザーテック選手権では、V12エンジンを搭載したマシンを1台体制で走らせる予定だ。
一方、ル・マン24時間レースで2年連続11回目の総合優勝を果たしたばかりのフェラーリは、長年の顧客でありパートナーでもあるリシ・コンペティツィオーネから働きかけがあるにもかかわらず、ウェザーテック選手権にフェラーリ499Pを投入する計画は今のところない。