レース終盤にみせたオーバーテイクについて、ブエミは「あれは唯一のチャンスだった」と振り返っている。
「なぜならポルシェはストレートでは僕たちより速かったし、(2号車ポルシェをドライブしていた)ブレンドン(・ハートレー)は親切なことにスペースを空けてくれていたからね!」
「最後に優勝してから、かなり時間が経ってしまったから、こういっった形でシーズンをスタートできて最高だよ」

一方、ポルシェのチーム代表アンドレアス・ザイドルは、シルバーストンには不向きなローダウンフォース仕様で挑んだにもかかわらず、2台の919ハイブリッドが表彰台を獲得したことを「優勝したかのよう」に感じると述べている。
またハートレーは、最終スティントでブエミを抑え続けるのは不可能だったと認め、「わずか6秒差でフィニッシュできたことに満足している。なぜなら僕たちはこのレーストラックには不向きなエアロキットをつかっていたんだからね」と語った。
「トヨタが予選でみせたペースには少し驚いたけど、僕たちは決勝レースに重点を置いていた。そうすることが(優勝の)チャンスを掴む唯一の方法だと分かっていた」
「セーフティカーは間違いなく有利に働いた。最後にセバスチャン(・ブエミ)がフレッシュなタイヤでコースに戻ってきた時、僕たちはコース上でのポジションを優先することにしたんだ。(ユーズドタイヤで走行した)僕の第1スティントではいいフィーリングを得ていたからね」
「セバスチャンを長く抑え続けることはできなかったけど、いいバトルができた」