更新日: 2024.09.14 11:45
佐藤万璃音のサプライズ/走行初日にBoP変更/来年はビジネスホテル!? etc.【WEC富士金曜Topics】
フェラーリの耐久レースおよびテスト・オペレーション・マネージャーを務めるジュリアーノ・サルヴィは、第5戦サンパウロでフェラーリ499Pに導入されたブレーキ冷却のアップデートが、昨年フェラーリが苦戦した日本サーキットで実を結ぶと考えている。しかしサルヴィは、次のバーレーンが新しいパッケージの究極のテストになると語った。
「(アップデートは)パフォーマンスに影響を与えるものではないが、ある程度役に立つと思う」とサルヴィはSportscar365に語った。「以前よりもオープンで幅広いセットアップウインドウを持つことができるはずだ。私たちは方向性を見つけた。去年はここでかなり苦労した。最初の年だったので浮き沈みがあったが、それは『499P』を理解するためのプロセスの一部だった」
Sportscar365は、ハイパーカーにタイヤを供給しているミシュランが来月ポール・リカールで1日のみのウエットタイヤテストを予定しており、2026年に向けた新しいコンパウンドの開発プロセスの一環として多くのハイパーカーメーカーが参加することを理解している。ミシュランのテストに続いてさらに2日間の通常テストが行われ、ポルシェとトヨタはその全日程に参加することが確認されている。
■ポルシェが強い理由
金曜日にLMGT3クラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)が改訂され、アストンマーティン・バンテージAMR GT3とポルシェ911 GT3 Rのベースパワーが変更された。また、9モデル中5つのクルマのパワーゲインについても今週初めに発表された数値から修正されている。
マンタイEMAのドライバーであるヤセル・シャヒンは、今週末のレースに向けてトラックを学ぶために、先月富士で行われたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアに参加した。彼と91号車ポルシェ911 GT3 Rをシェアしているリヒャルト・リエツは、それが今シーズンのポルシェLMGT3の大規模なテストプログラムの一環であると説明した。
リエツはSportscar365に対し次のように語った。「新車のテストには多大な労力を費やしてきた。シーズンが始まる前に50時間のテストを行った。また、チャンピオンシップの最中にブラジルに行き、さらにCOTAを2日間貸し切ってテストをしている。他のドライバーたちがどの程度テストを行っているのかはわからないが、我々のブロンズドライバーたちはやる気に満ちておりパフォーマンス面でベストを尽くしている。その結果、これまでのところ良いシーズンを過ごすことができている」
マンタイ・レーシングが運営する92号車と91号車はLMGT3クラスでランキング1位と2位を独占しており、今大会の結果次第ではマンタイ・ピュアレクシング92号車のクルーが最終戦を待たずにドライバー選手権とチーム選手権の両タイトルを確定させる可能性がある。
WEC富士の予選日となる9月14日(土)は、10時20分からフリープラクティス3回目が行われたあと、14時20分からLMGT3、ハイパーカーの順に予選と二次予選のハイパーポールが実施される予定だ。