更新日: 2024.09.19 21:21
WECで2台目のポルシェ投入を目指すプロトン。一方GTWCは活動休止、IMSAも縮小の可能性
プロトン・コンペティションは来シーズンのWEC LMGT3クラスで引き続き2台のフォード・マスタングGT3を走らせる予定だが、リードは2025年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパには参加しないことを明らかにした。
このチームは、シーズン開始直前にダイナミック・モータースポーツがデトロイトのメーカーと決裂したことを受け、これに代わってプロクラスにシングルエントリーすることとなった。
「今年はGTワールドチャレンジのプログラムを手に入れたが、それが土壇場で決まったことが明らかに我々の助けにならなかった」とリードは語った。「4つの選手権でプログラムを運営するのは困難を極める」
「(今週末は)インディアナポリス、モンツァ、スポーツカップでレースをするが、同じ週末に3つのイベントを走るのは非常に大変だ」
一方でリードは、現在ウェザーテック選手権で行っているGTDクラスのプログラムを継続することをフォードと「話し合っている」と語った。
「IMSAと話をし、確かに我々は(GTDカー)と963をトラックに持って行きたいと伝えた」と同氏。「どんな顧客がいるのか、そしてどんなクルマが走るのかを見なければならない」
■リードが三度代打の可能性
プロトンのチームボスである彼は、11月のWEC最終戦バーレーン8時間レースに向けて、ふたたび88号車フォード・マスタングGT3のステアリングを握る可能性があることを認めた。以前このクルマのブロンズドライバーに指名されていたジョルジオ・ローダはル・マン24時間を最後にシーズン後半ラウンドを欠場し続けている。
先月のサンパウロ6時間レースでは土壇場でローダの代役を務め、先週末の富士スピードウェイでは第6戦オースティンでベン・キーティングがシートを埋めた後、ふたたびローダの穴を埋めたリード。
彼は、「いくつかのことが重なった。主に時間と家族のビジネスの問題だった」とローダがLMGT3プログラムから降りることなった理由を説明した。「彼はもっとビジネスに関与する必要があった。今、彼は(ELMSの)LMP2に集中したいと考えている」
マスタングGT3のドライバーとしてふたつのレースを戦ったリードは、「このクルマを運転する機会を得られたことは幸運だった」と語った。「それほど悪くはなかったよ」
「今はずっと良くなっている。サンパウロで初めてフロントエンジン車をドライブした。明らかに運転の仕方が違ったね。クルマを速く走らせるためどうしなければならないかを理解する必要があった」
「それについてもどんどん良くなっている。また、このような機会を得られて嬉しく思っている。だが、私はもう引退しているんだ」
「バーレーンのドライバーがいれば任せたいと思う。実際に何人かと話をしている。ドライバーが見つかればうれしいね。もし見つからなかったら、あと1回だけ乗ることになるだろう。でも、それで終わりだ」