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投稿日: 2024.10.14 20:59
更新日: 2024.10.14 22:01

チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦


ル・マン/WEC | チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦

 これにより、戦前からドライバーとチームの両チャンピオンシップ獲得が濃厚だった7号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のペアが労せず3位を獲得。レギュラードライバーのデイン・キャメロンとフェリペ・ナッセがGTPクラスの王者に輝いた。キャメロンによるIMSAのチャンピオン獲得は4度目、ナッセの戴冠は3度目となっている。

 また、土曜日のレースで計4台の963をグリッドからスタートさせたポルシェはメーカータイトルを獲得。チームチャンピオンの栄冠はポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの手に渡った。

 なお、リチャード・ウエストブルックの引退レースとなった今回、彼が乗り込んだ85号車ポルシェ963(JDCミラー・モータースポーツ)はパワーステアリングにトラブルが発生したため、無念のリタイアを喫している。

 ジャック・エイトケンの予選アタックでポールポジションを獲得していた31号車キャデラックVシリーズ.R(ウェーレン・キャデラック・レーシング)は、レース序盤に2度のペナルティを受けて後退。最終順位は5位となった。

 LMP2クラスではTDSレーシングの11号車オレカ07・ギブソンが、ライリーの74号車オレカとエラ・モータースポーツの18号車オレカを抑え最終戦を制した。LMP2チャンピオンは、このレースで4位に入ったインターユーロポル・バイ・PR1マティアセン・モータースポーツ(52号車オレカ07)のトム・ディルマンとニック・ブールが獲得している。

 GTDプロクラスはアイアン・リンクスが走らせる19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2が初優勝を達成。チャンピオンシップ争いでは、序盤にマシントラブルを抱えたAOレーシング(77号車ポルシェ911 GT3 R)がクラス11位と苦戦するなか、ランキング2位のハート・オブ・レーシング(23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ)は逆転のために必要な2位のポジションにあと一歩の3位に終わる。

 この結果、3122ポイント対3118ポイントという僅差でラウリン・ハインリッヒと恐竜ポルシェ“レキシー”のチームに軍配が上がり、AOレーシングは2連覇(2023年はGTDクラスで戴冠)を決めている。

 プロアマのGTDクラスはコンクエスト・レーシングの34号車フェラーリ296 GT3が、2位となった78号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(フォルテ・レーシング)をわずか0.718秒差で振り切ってクラスウイナーに。タイトルはウインワード・レーシング(57号車メルセデスAMG GT3エボ)と同チームのフィリップ・エリス/ラッセル・ワードが獲得した。

チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦プチ・ル・マン
LMP2クラスチャンピオンとなったインターユーロポル・バイ・PR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソン 2024年IMSA第11戦プチ・ル・マン
チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦プチ・ル・マン
GTDプロクラスで初優勝したアイアン・リンクスの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2 2024年IMSA第11戦プチ・ル・マン
チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦プチ・ル・マン
ロス・ガンとハート・オブ・レーシング(23号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ)は3位表彰台を獲得するも、逆転戴冠にはあと一歩およばなかった。2024年IMSA第11戦プチ・ル・マン
チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦プチ・ル・マン
ドライバーとチームのダブルチャンピオンを獲得したAOレーシング(77号車ポルシェ911 GT3 R) 2024年IMSA第11戦プチ・ル・マン
チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦プチ・ル・マン
ウインワード・レーシング(57号車メルセデスAMG GT3エボ)がGTDクラスでダブルタイトルを獲得した 2024年IMSA第11戦プチ・ル・マン


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