現地時刻22時には恒例の花火が上がり、その後は31号車キャデラック、7号車ポルシェらが中心となって首位を争うが、度重なるイエローもあって10時間経過(残り14時間)時点でもGTPはリードラップに8台の車両が生き残っており、この8台全車に勝利の可能性がある状況で深夜帯を迎えた。
この10時間経過直前のリスタートでは24号車BMWのフィリップ・エングが31号車キャデラックをパスしてトップに立ち、10号車キャデラックのフィリペ・アルバカーキが続いていたが、ほどなくして31号車キャデラックのフレデリック・ベスティがオーバル走行中に突如姿勢を乱し、セーファーバリアへとハードヒット、マシンはフロントを中心に激しく損傷した。ベスティはなんとか自走でマシンをピットへ運ぼうとするも叶わず、オフィシャルの手によってガレージに戻されることとなった。
12時間目に入って先頭に立ち、徐々にギャップを広げていったのは7号車ポルシェのフェリペ・ナッセ。これを数秒の差で6号車ポルシェ、60号車アキュラらが追う展開となり、レースはハーフウェイを迎えた。
トラブルのあった太田の93号車は、約40ラップ遅れで走行を続けている。12時間経過時点では太田がステアリングを握っており、この時点での93号車のベストラップも記録している。


イエローによりギャップが度々リセットされていることもあり、LMP2以下のクラスでもデイトナらしい僅差の戦いが続いている。
全車がオレカ07・ギブソンというパッケージで争うLMP2クラスでは、前述の40号車キャデラックを発端とした事故で上位勢の数台が脱落するなか、12時間経過時点ではユナイテッドASの22号車陣営が首位、インターユーロポル・コンペティションの43号車、AOレーシングの99号車と続いている。
GTDプロでは夜に入って4号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ・レーシング)、64号車フォード・マスタングGT3(フォード・マルチマチック・モータースポーツ)ら、アメリカ勢が上位を盛り上げるなか、ポール・ミラー・レーシングの1号車BMWがトップに立ち、AOレーシングの77号車ポルシェ911 GT3 R、65号車フォードが続いている。
GTDクラスは前半戦終盤、70号車フェラーリ(インセプション・レーシング)と120号車ポルシェ(ライト・モータースポーツ)がテール・トゥ・ノーズの激しいトップ争いが展開されている状況だ。
ケイ・コッツォリーノ、リル・ワドゥが加わる21号車フェラーリは、クラス7番手と好位置につけている。
レースはこのあと朝を迎え、現地時刻13時40分(日本時間27日3時40分)にチェッカーを迎える予定だ。
《追記》レース後半レポートはこちら(https://www.as-web.jp/sports-car/1174437)




