一方、フェラーリAFコルセで50号車フェラーリ499Pをドライブするニクラス・ニールセンはプロローグ後、フェラーリのチャンスについては軽視したが、昨年のルサイルでの開幕戦と比べてマシンの競争力は高まっていると、メディアに対し語った。
「基本的に、自分たちのことに集中していた」とニールセンはプロローグを振り返る。
「他のマシンが何をしているのか理解するのは難しかった。ポルシェは特にロングランをせず、トヨタも読みにくかった」
「自分たちが手にしているものは把握しているし、マシンの挙動にはかなり満足している。レースでも同じ状況になることを願っているが、様子を見なければならないね」
「昨年と比べて良かったのは、より準備が整ったと感じ、より良い位置にいるということだ」
プロローグにおいてフェラーリの中でもっとも速かったのは、サテライトチームであるAFコルセの83号車だった。ロバート・クビサは、BMWの20号車と、キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA38号車のセバスチャン・ブルデーに続く、総合3番手タイムを記録している。
クビサはSportscar365に次のように語った。
「プロローグでは、クルマの感触は良かった。昨年よりも良い感触だと言える。これは期待できる」
「競争力がないと言ったら、もちろん嘘になるだろう。ここで良い成績を収めるための要素はすべてそろっている。だけど、同じような状況に陥ったことは何度もあり、がっかりして家に帰った」
「表彰台は難しいだろう。すべてをうまくまとめ上げなければならない。プロローグを見た人々は、表彰台が最低限の目標だと思われているかもしれないが、それができれば素晴らしい成果となるだろう」

一方、プロローグを5番手タイムで終えた12号車キャデラックのクルーの一員であるウィル・スティーブンスは、新しいパートナーであるJOTAとの初レースを前に、プロローグでのVシリーズ.Rのパフォーマンスに満足感を示している。
「全員が一緒に作業する初めてのレースであることを考えると、プロローグの最初のセッションでのスタートの出来には満足している」とスティーブンス。
「確かに、僕らは混戦に入っている。そこには速いクルマがたくさんあり、誰もが好成績を収めるチャンスがある。だけど、僕らは僕らの初期の出来には、満足すべきだよ」