Midori Ikenouchi

──開幕戦の第1レースでは4位、第2レースでは優勝でしたが、フリープラクティスから手応えは感じていましたか?
DF:最初のフリープラクティスではいろいろなセットアップを試していて、第1レースまでには完全なポイントを見つけることができていなかったけれど、翌日の第2レースに向けて徹底的にエンジニアらとデータ解析をしてタイヤについて話し合い、さらには戦略もうまくいったので優勝を飾ることができた。RC F GT3は優勝できたものの、ラップタイムをみると苦しい部分もあるので、これを今後どう縮めるかが大きな課題となるだろうね。

──このGTオープンを戦ううえで難しいことは?
DF:ワンメイク用のタイヤはミシュランのいちばんハードなコンパウンドのタイプで、グリップ力を最後まで保つのはとても難しく感じてるんだ。このレースのカギを握るのはタイヤを読む力と、タイヤマネージメントに尽きると思うね。

──シーズンを通して、日本からのテクニカルサポートはあるのでしょうか?
DF:テストや毎レースごとに、日本からエンジニアやメカニックが帯同してくれているんだ。また、アメリカのチーム(3GTレーシング)、スイスのエミール・フレイ、そして日本のスーパーGTの2チーム(LM corsa)と担当のエンジニアがグループチャットのような感じで意見交換をしたり、ワークスエンジニアが質問に答えてくれるシステムを作ってくれているので、カスタマーサポートには十分な満足と安心をしているよ。

ファーンバッハー・レーシングのレクサスRC F GT3とドライバー、スタッフたち
ファーンバッハー・レーシングのレクサスRC F GT3とドライバー、スタッフたち

──今後の目標は?
DF:第1ラウンドを終えて、チームとドライバーの両方のランキングトップだ。この調子でポイントを重ねてチャンピオンを狙っているよ。来季はできればスパ24時間レースを含むブランパンGTシリーズに参戦をしたいと強く願っているんだ。他にはニュルブルクリンク24時間にも出ることができたら……と考えているけど、とにかく今季は弟のマリオやチームとともに、RC F GT3のすみずみまで学びとって、世界のGT3界のトップポジションへいけるように頑張るよ!

──去年のVLNでの優勝で世間からの注目は変わりましたか?
DF:去年はVLNにシリーズ参戦していたので、ドイツでのレクサスファンがたくさん増えたと思うよ。ニッサンGT-Rに次いで、第二の日本メーカーのGT3の誕生となったことを、モータースポーツ関係者はもちろんヨーロッパ中のファンが応援してくれているのをとても心強く感じている。

──ところで、サーキットへはレクサスの市販車で颯爽と現れるの?
DF:ボクが普段の足に使っているのは、実はトヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)! アウトバーンの速度無制限エリアも、スリップストリームを使ってラクラク時速190kmで安定して走れてるよ(笑)!

インターナショナルGTオープン第1ラウンドエストリルの様子
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