Text:autosport web

 3月15日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2025年第2戦『第73回モービル1・セブリング12時間レース』が行われた。

 3月中旬の開催が恒例となっているこのレースは、飛行場跡地に作られた1周約6kmのサーキットが舞台。アップダウンはほぼない平坦なレイアウトだが、路面上の凸凹、『バンプ』の存在で世界的に有名という、稀有なコースである。その路面はマシンにとっても、ドライバーにとっても過酷なものであり、ゆえにこれまでも多くのマニュファクチャラーが耐久レース向けのテストを行う場として選択してきた。

 2月にはレースに先駆けてIMSAの公式テストが行われたが、そこで初めてこのトラックを走行した太田格之進も「こんなコースが世の中にあるんだ!」と驚きをあらわにするほど、そのバンプは“凶暴”。実際、このコースではバンプ上でバランスを崩してコースを外れるシーンが、度々見られる。

 そんなセブリングのコースを車載カメラで楽しめる動画が、IMSAの公式YouTubeチャンネルにアップロードされている。マシンはこのレースで北米デビューを飾ったV12エンジン搭載のアストンマーティン・ヴァルキリー。ドライバーと案内役を務めるのは、ロマン・デ・アンジェリスだ。

 このオンボード映像では、セブリングのコースを2周。1周目はデ・アンジェリスによる解説つき、2周目はマシンのサウンドのみで堪能できる。

 セブリング・インターナショナル・レースウェイは全周にわたってバンピーだが、とりわけターン1、ターン7(動画右上のコース図で9時の位置の右コーナー)立ち上がり、そして最終コーナーなどでは、マシン、そしてドライバーのヘルメットが上下に跳ねる様子が映像から伝わるだろう。

 なお、デ・アンジェリスは解説のなかで最終コーナーを「スーパー・クレイジー・ハイスピード・バンピー・コーナー」と形容している。

■Sebring Hot Lap 2025 | In the V12 Aston Martin Valkyrie GTP | With Roman De Angelis

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