2025年、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の一戦として9月12〜14日にひさびさに復活を果たす伝統の鈴鹿1000km。レースを運営するSROモータースポーツ・グループによれば、そのエントリー受付がスタートし、先陣を切ってBINGO RACING with LMcorsaの参戦が決まったと明らかにした。チームはSROジャパンカップにも武井真司と笹原右京を擁しフル参戦する。
1966年にスタートした伝統の一戦である鈴鹿1000kmは、2018〜2019年にはレース距離を10時間とし、IGTCの一戦として海外の強豪と日本チームが争うレースとして行われてきた。コロナ禍で開催は途絶えてしまったが、2025年には9月12〜14日にひさびさに復活する。
そんな鈴鹿1000kmへのエントリーが3月28日にスタートしたが、真っ先に参戦を表明したのが、2024年のジャパンカップ第1大会SUGOで連勝を飾ったBINGO RACING with LMcorsaだ。チームは鈴鹿1000km参戦とともに、今シーズンもジャパンカップにフル参戦する。
チーム体制も強力だ。まずジャパンカップでは、これまで使用していたキャラウェイ・コルベットC7 GT3-Rから、フェラーリ296 GT3にスイッチする。そしてドライバーは、武井真司とともにSUGOでの連勝の立て役者ともなった笹原右京だ。笹原は2024年は他シリーズとの日程重複によりフル参戦はできなかったものの、今季は重複がないことでシリーズでの参戦に。武井と笹原のコンビにより、Pro-Amでの参戦となった。
一方で、チームの象徴とも言えるキャラウェイ・コルベットC7 GT3-Rにも出番が用意されている。鈴鹿1000kmにはこのコルベットC7 GT3-Rを投入し、武井と笹原、そして伊東黎明が加わる体制だ。コルベットC7 GT3-Rの継続使用は、BINGO SPORTSの代表取締役を務める武井の強い思い入れからくるものだという。
「今シーズンもBINGO RACINGからジャパンカップ、そして伝統的な一戦となるIGTC鈴鹿1000kmに参戦できることを非常にうれしく思います。ジャパンカップでは武井真司選手とチームにとって新たなマシンとなるフェラーリ296 GT3、IGTC鈴鹿1000kmでは武井選手、伊東黎明選手に加えて、長年BINGO RACINGの象徴的なマシンであるコルベットC7 GT3-Rとともに参戦できるので、新たな挑戦にワクワクしています。チャンピオン、そして勝利を掴むために精一杯頑張りますので、ファンの皆さま応援のほどよろしくお願い致します。ぜひサーキットでお会いしましょう!」と笹原は参戦に向けコメントした。
また、伊東も「BINGO RACING with LMcorsaから鈴鹿1000kmに参戦できること非常に嬉しく思います。キャラウェイ・コンペティションが仕上げたコルベットC7 GT3-Rをドライブできることが楽しみですし、お世話になっている武井選手、国内トップドライバーの笹原選手と戦えることも今から非常に楽しみです。初めてのことが多くなると思いますが、優勝目指して頑張ります。応援のほど、よろしくお願いします!」と意気込みを語っている。
スピードはもちろん、2024年はトランスフォーマーとのコラボレーションなど、サーキットを沸かせるさまざまな取り組みをみせてくれたBINGO RACING with LMcorsa。今季も楽しみな存在になるのは間違いないだろう。