WEC第2戦イモラ、UNITED AUTOSPORTS & McLarenは厳しい戦いの末、佐藤万璃音は9位完走2ポイント獲得を果たす。
FIA世界耐久選手権シリーズ(WEC)にUNITED AUTOSPORTS & McLarenから佐藤万璃音(横浜市出身・25歳)が2025年度もフル参戦いたします。開幕戦では幸先の良いポールポジションを獲得いたしましたが、第2戦の舞台となったイタリア、イモラではマシンとの相性がいまひとつで、予選から厳しい戦いを強いられることとなりました。
WEC世界耐久選手権第2戦『IMOLA 6 HOURS RACE』は、4月18~20日にイタリア、イモラ・サーキットで開催されました。95号車マクラーレンGT3エボを駆るダレン・ラーン選手、ショーン・ゲラエル選手、そして佐藤万璃音は、フリー走行から精力的にマシンのセットアップを進め、FP1では1分44秒073で10番手、FP2では1分43秒691で9番手、FP3では1分43秒416で7番手をマーク。
そして迎えた予選ではブロンズドライバーのダレン・ラーン選手がハイパーポールへと進出。代わってショーン・ゲラエル選手が好タイムをマークしたのですが、ベストタイムはトラックリミットで抹消とされ、最終的には1分43秒413で、LMGT3クラス8番手グリッドとなりました。
決勝レースは午後2時にスタートしましたが、前半戦ではセーフティカー(SC)と2度のフルコースイエロー(FCY)が出されたものの、6 時間耐久という名のスプリントレースのような展開となり、ハイペースでの周回が続きます。
スタートから4時間を経過した段階で微量な雨が降り始め、ウエット宣言が出されます。しかしウエットタイヤを装着するほどの雨量ではなく、ほとんどのマシンがドライタイヤで走行を続けました。
そしてレース終盤、LMGT3カー同士のアクシデントによってバーチャルセーフティカー(VSC)が出され、さらにSCへと移行しました。95号車は序盤から大きなトラブルも無く、堅実なペースで走行を続けていましたが、佐藤万璃音のドライブの際にFCYでスピードリミッターが誤作動してしまい、速度違反に対してドライブスルーペナルティが課されてしまいます。
そのタイムロスの結果、望んでいた順位には届かず、6時間レースを9位でチェッカー、2ポイント加算という結果に終わりました。
■95号車ドライバー、佐藤万璃音のコメント
「今回のレースは、僕にとってとても厳しい結果でした。もともとマシンとコースのマッチングがいまひとつではあったのですが、自分のスティントはかなりハイペースで追い上げることができていました」
「しかしフルコースイエローのプログラムに問題が出ていて、それに対処しようとして僕が間違えたボタンを押してしまい、オーバースピードでドライブスルーペナルティを課されてしまいました」
「ただ、それが無くてもスピードリミッターに何回かトラブルが出ていて、別のタイミングでのオーバースピードだった可能性もありますが、僕のミスです。僕のせいでペナルティをもらった責任を感じています」
「予選グリッドはハイパーポールの際、ショーン・ゲラエル選手がトラックリミットを取られてしまったので、それが無ければ4番手か5番手スタートだったと思いますが、この週末に関してはレクサス、BMW、フェラーリが全然速かったので、彼らに何もトラブルが無ければ僕たちは勝てる状況ではありませんでした」
「でも、自分のドライブスルーペナルティが無かったら、4位か5位でフィニッシュできたと思いますし、チームはとても良い仕事をしてくれました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかしドライブスルー後のペースも悪くは無かったですし、去年よりは進歩していると実感しました。次、頑張ります」