更新日: 2017.06.16 08:39
可夢偉一閃! ル・マン24時間予選2回目でコースレコードをブレイク!
その赤旗明け、真っ先にピットレーン出口に並んだのは、小林可夢偉がステアリングを握った7号車トヨタだ。ニュータイヤを装着した可夢偉は、アウトラップからハイペースで飛ばし、タイムアタックをかけていく。
アタックラップでトラフィックは2台ほど、それもユノディエールでかわすことができた可夢偉は、場内実況が『カムイ・コバヤシ!』と絶叫するなか、なんと3分14秒791という驚異的なタイムをマークしてみせる。
後方にはポルシェの2台も続きタイムを上げたものの、ニール・ジャニの1号車ポルシェは3分17秒259、ベルンハルトの2号車は3分18秒162というタイム。これまでのレコードは3分16秒887(2015年ニール・ジャニ/ポルシェ)というもので、可夢偉&トヨタがそのレコードタイムを大きくブレイクすることになった。なお、3分14秒80というタイムが1985年に記録されているが(ハンス・シュトゥック/ポルシェ956)、これはコースレイアウトが現代とは大きく異なる。
セッションはその後、各所でスピンやコースアウト等あったが、残り9分33秒というところで、テルトルルージュ入口のところで元サッカーフランス代表GKのファビアン・バルテズがドライブしていた23号車リジェがクラッシュ。赤旗が提示され、そのままセッション終了となった。
最終的に可夢偉のタイムは更新されず、21時30分のチェッカーを迎えることに。2番手は1号車ポルシェ、3番手は2号車ポルシェという結果に。一方、8号車トヨタはリヤエンドを大きく修復する作業が続けられ、終了直前にピットアウトできたものの、7号車とは明暗を分けた。
LMP2クラスは、CEFCマノーTRSの25号車オレカがLMP1の4号車をも上回る3分25秒549でトップタイム。ジャッキー・チェンDCレーシングの38号車オレカが続いた。LM-GTEプロクラスは97号車、95号車とアストンマーチン勢がワン・ツー。リシ・コンペティツォーネの82号車フェラーリが3番手につけている。