Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb

 また、耐久レースにおける技術革新とレベルを保ちながら、コストキャップに向けた施策が発表された。FIAとACOは、この改革が新たなマニュファクチャラーがLMP1に参戦することを望むとしている。

・ボディワークの制限
 現在2種類のボディワークが認められているが、2020年からは開発コスト削減のため、1種類のボディワークに制限される。

・テストの制限
 テスト日数が制限される。プライベートテストは非常に少ない日数となり、その他はシリーズにより開催されるテストに限られる。

・風洞テストの時間制限
 風洞におけるテストの制限が、これまでの年間800時間から600時間に制限される。ACOによれば、これは大きなコスト削減に繋がるとし、今後CFD等のシミュレーションツールの開発に使われるとしている。

・開発の制限
 マニュファクチャラーが毎年車両を開発するのを避け、シャシー、エンジン、ハイブリッドシステム、ボディワークなどのうち、2シーズンもたせられるものを選択できるようにしなければならない。

・空力規定
 アンダーボディに関する開発は大幅に制限される。大きな投資に繋がっているエリアの開発機会を減らすことで、コストカットに繋げる一方、自由に開発できるエリアを残し、技術革新を可能にさせておく。

・ブレーキ冷却に関する規則
 現在大きなコストがかかっているブレーキクーリングに関しては、ACOとFIAの狙いに繋がっておらず、市販車の開発に繋がっていない。

・レーススタッフの制限
 現在、WEC世界耐久選手権については1チームにつき65名のスタッフに制限されているが、これが50名に制限される。ただし、ル・マン24時間に関しては制限されない。

・ユニットの制限
 パワーユニット(バッテリー、ICE)の基数制限が設けられるほか、ERSは年間5基から4基に制限される。また、ギアボックスは2基に制限される。

 また、大きなコストカットに向け、2020年のレギュレーションは最低4年間変更されることはない。

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