また、チーム代表のアンドレア・ザイドルも「何が起きたのか表現する言葉が見当たらない。ドライバーとチームスタッフ全員が信じられないことをやってのけた」と語った。
「この2週間、我々には最高の時もあれば、最悪の時もあったが、つねに“ポルシェスピリット”を持ち続けていた。ル・マンを3連覇して、みんなを驚かせることができたと思う。12カ月に渡るチームの努力が結実した」
「また、ライバルのトヨタは本当に手強い相手だった。彼らが我々を限界まで押し上げくれたと思っている」

「10時間以上、レースをリードしたニール・ジャニとアンドレ・ロッテラー、ニック・タンディの3名は残念な結果になったが、アール・バンバー、ブレンドン・ハートレー、ティモ・ベルンハルトは勝利に値する走りだった」
「特にティモ(・ベルンハルト)は初期段階からマシン開発に携わっていたメンバーだから、努力が報われたと思うよ」

総合優勝したバンバーは「1時間以上もピットに留まりながら、優勝することができたなんて信じられない」とコメント。ハートレーも「クレイジーなレースだった。ロスを最小限に抑えてマシンを修復してくれたチームに感謝している」と述べている。
ベルンハルトは「1999年にジュニアドライバーとしてポルシェに加わり、いつかはル・マンの総合優勝を争いたいと思っていた」と振り返った。
「そのための準備はしっかり整えてきたし、チームに加わって18年で夢を成し遂げることができたんだ。ファイナルラップは感動的な瞬間だったよ」
「僕たちが何を成し遂げたのか、実感が湧いてくるには少し時間が必要になりそうだ」