更新日: 2017.08.29 10:40
ポルシェ 2017年WSCC第6戦ワトキンスグレン レースレポート
IMSAウェザーテックスポーツカー選手権、第5戦、ワトキンスグレン/米国
911 RSRが劇的な終盤を迎えて6位でゴール
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)が参戦したIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦(ワトキンスグレン)は非常に激しいレース展開となりました。
日曜日に開催された6時間レースは、ゴール寸前までGTLMクラス同士の激戦が繰り広げられました。ニューポルシェ911 RSR #912はトップと数秒差で3番手というポジションを走ります。
しかしジャンマリア・ブルーニ(イタリア)が、まさにトップへのファイナルアタックを仕掛けようとしたとき、パンクでピットに戻ることを余儀なくされてしまいました。
ポルシェ・ワークスドライバーとしてのデビュー戦で表彰台を飾ることが確実に見えたブルーニ、そしてチームメイトのローレンス・バンスール(ベルギー)は、最終順位6位でのゴールとなりました。
パトリック・ピレ(フランス)/ディルク・ウェルナー(ドイツ)がステアリングを握るポルシェGTチーム2台目の911 RSR 911号車は7位でした。8台のうち7台が1回以上レースをリードしたことが、ワトキンスグレンにおけるGTLMクラスの戦いの激しさを証明しています。
アメリカ・ニューヨーク州の伝説的な5.472kmのワトキンスグレン・インターナショナルサーキットにおいて、911号車はレースの大半をすばらしいポジションで走りました。
5番手からスタートしたパトリック・ピレは、30度の高温のなか、最初の1時間が経過した時点で3番手に上がり数周後には2番手まで浮上し、そのままチームメイトのディルク・ウェルナーに911 RSRを引き継ぎます。
レース折り返し点でもウェルナーは2番手を維持しました。このエキサイティングな展開となったスポーツカークラシックでは度重なるイエローフェーズによってしばしば隊列が形成されました。
しかしそのときトラブルが発生し、911号車がシケインでスピンして右リアタイヤを損傷します。ウェルナーはセクションのランオフエリアで911 RSRを制御してピットレーンまで戻りましたが、1周を失い首位の希望は消えました。