中嶋一貴「こんな終わり方をするとは思いもしなかった」
佐藤俊男 チーム代表:
週末を通じ性能面での向上を確認することが出来ましたが、レース結果は厳しいものとなりました。前戦シルバーストーンと比較し明らかな向上を果たせたことに関して、ケルンのチームスタッフとトヨタ東富士研究所の努力に改めて感謝したいと思います。レース中盤を過ぎた時点まで安定して速いラップタイムを刻みながらトップを走行することが出来ましたが、残念なことに2台共エンジンにダメージを受けてしまいました。直ちに原因を究明し、次戦ル・マン24時間レースに向けて対策を講じたいと思います。
TS050 HYBRID #5号車:
(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
決勝レース: 26位 114周、ピットストップ 5回、グリッド:5番手
最高ラップタイム:1分59秒740
中嶋一貴:
今日は難しい日となってしまいました。ダウンフォースレベルのセッティングも良く、タイヤ選定も、戦略も全て上手く行っていました。さらに、良いところを探せば、TS050 HYBRIDは非常に競争力が高いことが分かり、それを証明出来たことです。しかし、最後にこのような終わり方をするとは思いもしませんでした。本当に勝てるチャンスはあったと思います。残念としか言いようがありません。
アンソニー・デビッドソン:
序盤は良かっただけにとても悔しいです。今日こそは勝利をものに出来ると思っていました。しかし、これまでに経験したことのないトラブルですべてを失ってしまいました。テストでは十分な距離を走って来ましたが、初めてのトラブルでした。気持ちを切り換えてル・マン24時間レースを頑張ります。
セバスチャン・ブエミ:
満足とは言えませんが、納得しています。長時間にわたりレースをリードし、まさか、このような終わり方をするとは思っていませんでした。パフォーマンスについてはこの週末を通して満足の行くものでした。今は、ル・マンに向けて照準を合わせています。
TS050 HYBRID #6号車:
(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
決勝レース: リタイア 87周、ピットストップ 6回、グリッド:3番手
最高ラップタイム:2分00秒177
小林可夢偉:
残念ながら満足出来る結果には結びつきませんでした。良い走りは見せることが出来ただけに、とても残念なレースでした。しかし、TS050 HYBRIDの性能の高さは確認出来たので、ル・マンでは期待して下さい。
ステファン・サラザン:
これほど難しい日はありませんでした。TS050 HYBRIDは2台とも最高の性能を発揮出来ていたので、揃って表彰台に立てるはずでした。とても残念ですが、走行フィーリングは良い感じなのでル・マンに向けては期待が出来ます。
マイク・コンウェイ:
とても厳しいレースとなってしまいました。ミスを犯してLMP2のクルマに接触して、レースは苦しくなってしまいました。その後はとにかく、全力でプッシュして表彰台を狙っていました。多分、2台揃って表彰台は狙えたと思います。しかし、現実は厳しいものでした。戦略は悪くはなく、上手く行っていたと思います。