更新日: 2017.09.17 11:05
WEC第6戦:トヨタ善戦もわずかなペース差で及ばず。ポルシェが3戦連続1-2達成
レース折り返しの3時間、コースではLM-GTEアマクラスのマシンがクラッシュした際に移動したバリアの位置を直すため、セーフティカーが導入される。約10分後にリスタートとなったが、これによりポルシェとトヨタのギャップはリセット。ふたたび4台がひと塊となってレースが進められていく。
リスタートから7分後の3時間17分、8号車トヨタと順位を入れ替え3番手となった7号車トヨタのコンウェイが、4番手の2号車ポルシェを駆るベルンハルトに交わされる。その後、4時間を前に行われた4回目のピットストップでタイヤ無交換のポルシェ勢がトヨタの2台を引き離した。
1号車ポルシェと2号車ポルシェのワン・ツーとなって迎えた5回目のピット。トヨタはこのタイミングでこれまでのタイヤ戦略を変更。終盤の2スティントに向けてタイヤ交換を実施した。これによりポルシェと戦略面では同条件となったが、5時間を迎えた段階で3番手の8号車トヨタは、順位を入れ替え首位に立った2号車ポルシェから12秒差、4番手の7号車トヨタは33秒差となっていた。
2号車ポルシェと1号車ポルシェが約2秒差で迎えた最後のピットでは、給油量の差によって1号車ポルシェが僚友2号車ポルシェからリードを奪う。しかし、シリーズチャンピオン獲得を至上命題とするポルシェチームは、1号車ポルシェのニック・タンディにスローダウンを指示。
フィニッシュまで残り8分、ホームストレートで速度を緩めた1号車ポルシェの脇を2号車ポルシェのバンバーが抜け、首位に立つと2台は並んでチェッカー。2017年シーズン3度目のワン・ツー・フィニッシュを達成した。
3位はランキング2位につける8号車トヨタが入り、レース中盤からペースが上がらなかった7号車トヨタはトップと45秒差の4位となっている。