その後の終盤戦はポルシェの2台がレースをリード。トヨタ勢は追撃叶わず8号車トヨタがトップから21秒956遅れの総合3位、7号車トヨタが35秒026遅れての4位となった。なお、7号車トヨタにはLMP2マシンとの接触に対して10秒のタイム加算ペナルティが課せられたが、順位に変動はなかった。
 
 ル・マン以降勝利から見放されているトヨタ。これで3戦連続の3位、4位フィニッシュとなったが、次戦の富士では今季3回目の優勝を母国のファンの前で達成するべく、万全の体制で臨む。

「昨日の予選結果を挽回すべく、決勝ではチームの懸命な努力によりライバル勢に肉薄し、僅差の接戦をファンの皆さまにお届けできたことは嬉しく思っています」と語るのは村田久武チーム代表。

「皆さまに我々のファイティング・スピリットをご覧い頂けたと思います。ピット時間を可能な限り短くするという戦略も上手く行きました」

「勝てなかったことは残念ですが、今日のレースで発揮できたパフォーマンスは、ホームレースとなる次戦富士へ向けて大きな自信につながりました。今度こそは表彰台の真ん中に立つべく、富士スピードウェイへと向かいます」

レース中盤に好走をみせるも4位に終わった可夢偉は「今日の7号車の戦闘力は高かったので、もう少しポイントを取りたかったのですが、残念ながらそれにはわずかに速さが足りませんでした」とコメント。

「しかし、前戦メキシコから速さを取り戻せたことは良い兆候ですし、更にレベルを上げて富士へ向かいます」

 一方、3戦連続で表彰台の上がった一貴は「僕の最初のスティントでは首位でレースをリードすることになり、期待以上で良い気分で走れました」とレースを振り返った。
 
「ペースは良く、後続との差をコントロールすることもできたのですがレース終盤、ややスピードを失ってしまいました」
 
「3位という結果だけ見れば前戦メキシコと同じですが、今回のレースでは大きな進歩を遂げました。上位争いができたので次戦の富士、そして残りのシーズンへ向けてはさらにに良いレースができると思います」

 WEC次戦、第7戦は10月13~15日に静岡県・富士スピードウェイで開催される。トヨタにとってホームレースとなるWEC富士は2012年の開催以降、4勝を挙げている相性のいいコースだ。

8号車トヨタTS050ハイブリッド
8号車トヨタTS050ハイブリッド
7号車トヨタのステファン・サラザン(左)、中嶋一貴(中央)、セバスチャン・ブエミ(右)
7号車トヨタのステファン・サラザン(左)、中嶋一貴(中央)、セバスチャン・ブエミ(右)
2号車ポルシェ919ハイブリッドと競る7号車トヨタTS050ハイブリッド
2号車ポルシェ919ハイブリッドと競る7号車トヨタTS050ハイブリッド

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