「今日のレースはハードだったよ。アンダーステアが強かったので、それを補うためにセッティングを変更しました」とロッテラー。

「最初のスティントは、7号車トヨタのホセ-マリア・ロペスを相手に2番手を守った。彼はブーストをかけ続けてポジションを守りながら、トップを走る8号車トヨタを援護していたんだ」
「2回目のスティントの終了直前、残り2時間の時点で7号車トヨタの小林可夢偉と接触した。しかし、幸いなことに接触はコーナーの後半で起きたため、919ハイブリッドの4WDを活かして加速し、無事にコーナーを駆け抜けたよ」
一方、優勝した2号車ポルシェは2番手からスタート。1周目に2台のトヨタに抜かれたベルンハルトは29周後に最初のピットストップで新品タイヤに交換。さらにステアリングをハートレーに引き継いだ。
第2スティントはトヨタはタイヤ交換を行なわなかったことで4番手に後退するが、53周目に7号車トヨタのロペスをオーバーテイクして3番手となる。ハートレーからバンバーに代わった第3スティントは2番手を走行も、タイヤ交換を行なった第4スティントではふたたび4番手となってしまう。
レース折り返しとなる3時間、セーフティカーの出動でギャップが詰まる。このチャンスを活かした2号車ポルシェは、104周目に7号車トヨタを攻略して2番手となると、154周目にはバンバーが首位を走る1号車ポルシェを抜きトップに立つ。

最後の燃料補給でふたたび1号車ポルシェに首位を奪われたものの、188周目に出されたチームオーダーによって、僚友に優勝を譲られた2号車ポルシェはル・マン以降、4戦連続となるトップチェッカーを受けた。
2号車ポルシェの今季4勝目、3度目のワン・ツー・フィニッシュによりドライバーズポイント、マニュファクチャラーズポイントでライバルのトヨタとの差を広げたポルシェ。残り3戦となった2017年シーズンのダブルタイトル獲得、そしてシリーズ3連覇を目指す。