ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.10.12 20:05
更新日: 2017.10.12 20:10

【WEC富士プレビュー】ポルシェ戴冠か、トヨタの通算5勝目か。富士戦は全クラス激戦必至


ル・マン/WEC | 【WEC富士プレビュー】ポルシェ戴冠か、トヨタの通算5勝目か。富士戦は全クラス激戦必至

 対して、第4戦のレース後、今季限りでのLMP1撤退を発表したポルシェはアンドレアス・ザイドル代表が「今回のレースに向けてはデータとシミュレーションを慎重に分析し、ハイダウンフォース仕様を選択した。私たちは規定の範囲内でこれをミディアム寄りのダウンフォースにセッティングする」と言うように、これまでのフライアウェイ戦と同様、富士にもハイダウンフォース仕様のエアロキットを投入。

 2台のポルシェ919ハイブリッドで今季5度目の優勝と2015年以来のWEC富士制覇、そして結果次第では今大会で決定する可能性のあるドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルの獲得を狙う。
 
 ドライバーズタイトルに王手をかけている2号車ポルシェ919ハイブリッドのバンバーは「富士にはさまざまな思い出があって、2014年にはポルシェカレラカップ アジアのレースで優勝したんだ。しかし、2015年のWECではアウディと接触して表彰台を逃してしまった」と過去のレースを振り返った。

 ポルシェ919ハイブリッドにとって最後となる今季のWEC富士については「ダウンフォースのバランスが(結果に)大きく影響すると思う。トヨタという強力なライバルがいるため、とても厳しい週末を迎えることになるんじゃないかな」とコメントしている。

 また、10年以上にわたって日本でレースを行うとともに、今季アウディからポルシェに移籍したアンドレ・ロッテラーは「(アウディ在籍時の)2012年のWECに富士が組み込まれたときは本当に嬉しかった」と語り、過去に一度も勝利経験のない富士戦については「残念ながら(富士ではいまだに)LMP1で優勝したことがないんだ。そろそろ流れを変える時だよね」と続けた。

第6戦オースティンで今季3回目のワン・ツー・フィニッシュを飾ったポルシェ919ハイブリッド
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