スタートから1時間50分過ぎ、トップを走る8号車トヨタがピットに戻り、ドライバー交代とタイヤ交換をしたタイミングで7号車トヨタが先行。8号車トヨタが2番手、ポルシェが3、4番手というオーダーでレースは中盤へと移っていった。
ピットストラテジーの差によって2台のトヨタが順位を入れ替えるなか、2番手となった7号車トヨタにアクシデントが発生。レース折り返し直前の2時間54分、小林可夢偉がステアリングを握る7号車トヨタがターン2でポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRと接触してしまう。
サイド・バイ・サイドの状態で接触した2台はともにダメージを負い、7号車トヨタはマシン右サイドカウル、アンダーパネルなどを損傷。ピットでの修復を余儀なくされ、トップから3周遅れとなった。また、92号車ポルシェはリタイアを喫している。
のちに7号車トヨタに対してストップ&ゴー・ペナルティが課されたこのアクシデントによってポルシェ勢が2番手、3番手に浮上してくるが中嶋一貴がドライブする8号車トヨタのリードは変わらず。
その後、ポルシェは1号車を駆るニック・タンディに3スティント連続走行をさせ一時的にトップに立たせたものの、1号車ポルシェは4時間目前にガルフ・レーシングの86号車ポルシェ911 RSRと接触。左フロントタイヤを壊してスローダウンしたことで8号車トヨタはもちろん僚友の2号車にも先行を許し、3番手にポジションを落とした。
レース終盤は後続に30秒以上のギャップを築く8号車トヨタが安定したラップを重ねて今季5度目のトップフィニッシュ。チャンピオンのポルシェを勝利数で上回ってみせた。
2位は2017年シリーズチャンピオンの2号車ポルシェ。僚友1号車ポルシェが3位に入り、ポルシェは“LMP1ラストレース”をダブルポディウムフィニッシュで終えている。


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— FIA WEC (@FIAWEC) 2017年11月18日