更新日: 2017.11.19 18:52
WEC:最終戦を3連勝で締め括ったトヨタ、「感無量。4年間戦った偉大なライバルに感謝」
序盤から実質的な総合首位を走る8号車トヨタはレース中盤も安定したペースでリードを広げていく。スタートから4時間を迎える頃に一度、3スティント連続走行を実施した1号車ポルシェに順位を譲ったが、その1号車ポルシェがGTカーと接触してスローダウンしたことでふたたびトップに復帰。
残りの2時間を危なげなく走りきった8号車トヨタが第7戦富士から3連勝すると同時に2017年シーズン最多の5勝目をあげるトップチェッカーを受けた。
レース後、「シーズン最終戦を勝利で飾ることができ、感無量です」と村田久武チーム代表。
「このレースのために努力を続けてきたチームを誇りに思います。シーズン終了に際し、WECをともに戦ってきたすべてのチームと関係者、そして応援を頂いたファンの皆様に対し感謝を申し上げます」
「また、我々の偉大なライバルであり続けたポルシェLMPチームに対しても心から感謝の意を述べさせて頂きます。彼らとの4年間にわたる戦いは、私自身にとってもとても充実したものであり、ファンの皆さまにも楽しんでご覧頂けたものと思います」と2014年以来、切磋琢磨を続けてきたライバルに感謝の言葉を贈っている。
そんなライバルを上回るシーズン5勝目を飾った8号車トヨタの一貴は「シーズン最終戦を勝利で終えられたのは格別です。我々のクルマは本当に速く、クルーも勝利に値する素晴らしい仕事で支えてくれました」とレースを振り返った。
「シーズン終盤、安定した速さを見せられたのは良かったです。1シーズン5勝と、終盤の3連勝は本当に素晴らしい結果です。優勝できるクルマに仕上げてくれたチームに感謝します。本当に嬉しいです!」
また、チームメイトのブエミも「今季5勝目を挙げることができて信じられない気分だよ!」と喜びのコメント。
「僕らにとってもシーズン5勝は初めてのことだし、チームがどれだけ素晴らしいクルマを作ってくれたかということの証明になったはずだ」
「この瞬間を存分にかみしめたいと思っているけど、その一方で、ライバルが居なくなってしまうのはとても寂しい。とはいえ、今は厳しい努力が報われたこの勝利の瞬間を心ゆくまで味わいたいね!」
WECの2017年シーズンは今戦で終了したが、チームは19日(日)に行われるWECルーキーテストに向けて準備をすすめることとなる。このテストでは今季LMP2クラスでタイトル争いを繰り広げたフランスの若手ドライバー、トーマス・ローランとマクラーレンF1のアロンソがトヨタTS050ハイブリッドをドライブする予定だ。