「WECチームのドライバーたちは、当初から『BMW M8 GTE』の開発作業に深く関わってきた」と語るのはBMWモータースポーツ代表のイェンス・マルカルト。
「GTレースの経験と優れた才能を持ち合わせる彼らの組み合わせは、我々にとって未知の領域となるWECデビューシーズンで良い結果を達成するための理想的なラインアップであると考えている」
「また、WSCCを戦うBMWチームRLLには(ニュルブルクリンク24時間を制すなど)絶対的なGTスペシャリストといえるコナー・デ・フィリップを迎え入れられたこと、そして元BMWモータースポーツ・ジュニアドライバーのジェシー・クローンがワークスプログラムに昇進したことを嬉しく思うよ」

「そしてもう一点。これまで第一線で活躍してきたビル・オーバレンに、ここで改めて敬意を表したいと思う。ひとつのマニュファクチャラーから400ものレースに出場する者はとても珍しい存在であり、彼ほどBMWと密接な関係を築いたドライバーは他に例がないんだ」
前述のとおり、BMWがこの日発表したドライバーライナップは各プログラム4名ずつの計8名のみで、WECのル・マン、WSCCのデイトナ24時間、セブリング12時間といった長距離レースで起用する第3、第4ドライバーについては触れられていない。また、各車の割当についても言及されなかった。
『BMW M8 GTE』のデビューレースとなる年明け1月のデイトナでは3~4名のドライバーを起用するのが慣例であることから、今後数週間のうちに追加のドライバーライアップ、さらにチーム編成などが明らかになるはずだ。