そのザナルディにとって、本格的スポーツカーのドライブは2016年にスポット参戦を果たしたイタリアンGTのムジェロ戦以来。
2018年後半には実際に製作されたシステムをGTE車両に装着し、テストが成功すれば2019年のデイトナ24時間には、BMWの正式なワークスドライバーとしてエントリーする計画だという。
「2018年を通して、この新しいプロジェクトにおいてアレックス・ザナルディとともに働けることは、我々にとっても大きな喜びだ」と語るのはBMWのモータースポーツディレクターを務めるイェンス・マルカルト。
「彼自身の持つ『北米のビッグレースでもう一度戦いたい』という情熱は本物で、その実現を我々のリソースで可能にしたいし、後押しができたら光栄だ。もしアレックスとBMW M8 GTEが19年の1月に北米伝統の1戦に参加することになれば、ファンにとっても最大のハイライトになるに違いない」
最後にドライブしたイタリアンGTでのマシンは『BMW M6 GT3』だったこともあり、ザナルディにとってもGTEスペック車両のドライブは初の挑戦となる。
いまやパラサイクリングで8度の世界王者獲得経験を持つザナルディにとっての、新たな”挑戦”を楽しみに待ちたい。


