2015年のル・マンでは、F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルクが、アール・バンバー、ニック・タンディとともにこの伝統ある耐久レースで夜間に見せた強力なパフォーマンスによってトップでチェッカーを受けました。
翌年には2位を走るロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組がスリリングな追撃でトップにプレッシャーを与え続け、ゴールのわずか数分前にトラブルに見舞われたライバルを逆転して劇的な優勝を果たしました。
そして今年の6月には、アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー組が、序盤のピット作業により後退しましたが、見事な巻き返しに成功してポルシェに19回目のル・マン総合優勝をもたらしました。
ポルシェ919ハイブリッドは、ポルシェが70年にわたる歴史のなかで製造した最も複雑なレーシングカーです。800Vのバッテリーテクノロジーや多数の革新的技術によって、未来に向けた重要なイノベーションのための車両実験室としての役割も果たしました。これらのイノベーションは、純粋な電気駆動の未来型スポーツカー、ミッションEの研究のために不可欠な礎を築いています。
ポルシェ919ハイブリッドは11月のバーレーン6時間レースでWECから引退しました。来年は多数のイベントで大々的なフェアウェルツアーを行い、2018年秋にポルシェ・ミュージアムへ凱旋いたします。
2018年から、ポルシェLMPチームは、フォーミュラEに参入し、成功を収めるという新しいミッションに専念します。ポルシェは2019年末に始まるシーズン6から出場予定で、それまでにチームはパワートレイン全体を設計、開発、およびテストを実施します。


