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 コルベット、フェラーリ、フォード、ポルシェ、BMWの5メーカーが毎戦激しい戦いを接近戦を繰り広げているGTル・マン(GTLM)クラスでは、BMWが投入する新型GTEマシン『M8 GTE』に性能調整が加わった。

 BMWチームRLL(レイホール・レターマン・ラニガンレーシング)が走らせるBMW M8 GTEは、先日のテストでライバル勢と遜色ない周回数をラップするも、ベストタイムではGTLMクラストップとなったフォード・チップ・ガナッシレーシングの66号車フォードGTから約1.4秒遅れるなど、スピードの面でやや不安の残る結果となった。

 そんなM8 GTEに対してIMSAは調整を緩和する方向で性能調整を実施。最低車重を1250kgから10kg減の1240kgとしたほか、ブーストレシオもエンジン回転数のほぼ全域にわたって上昇させている。

 4チームの計7台が0.5秒以内に収まったBMW以外の4メーカーに対しては、燃料タンクと給油リグリストリクター径以外の変更はなされていない。

 GTデイトナ(GTD)クラスは、テストでクラストップタイムをマークしたランボルギーニ・ウラカンGT3のエアリストリクター径がφ38.0mm×2からφ37.0mm×2に縮小されるとともに、兄弟車でテストではクラス4番手につけたアウディR8 LMSのエアリストリクター径もφ39.0mm×2からφ38.0mm×2となった。また、GTDクラス5番手に入ったアキュラNSX GT3の最低重量はテスト時から10kg増の1310kgとなっている。

 数値の変更で性能面の恩恵を受けることになるのはBMW M6 GT3とメルセデスAMG GT3の2車種で、M6 GT3はブーストレシオ最大値の緩和、AMG GT3は最低重量を1390kgから1375kgに減らす調整が行われている。

 いよいよ開幕を迎えるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ2018年シーズン。開幕戦にしてシーズンのハイライトでもあるデイトナ24時間は今季、アキュラ・チーム・ペンスキーなどの新規参戦チームのほか、フェルナンド・アロンソを擁するユナイテッド・オートスポーツや、WEC世界耐久選手権の“強豪”ジャッキー・チェン・DCレーシング・JOTAといったスポット参戦組も多数出場することで例年以上に注目が集まっている。

 そんなデイトナのレーススケジュールは25日(木)に計3回のフリープラクティスと公式予選、26日(金)に4回目のプラクティスが行われ、27日(土)14時40分(日本時間28日04時40分)に24時間レースがスタートが切られる予定だ。

2017年の公式戦デビュイヤーに2勝を挙げたアキュラNSX GT3
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GTDクラストップにつけた11号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
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15kgの重量減となったメルセデスAMG GT3
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