
■雨のなかWRX STIが激走。会心の成績でクラス連覇達成
28日、24時間レースの火ぶたが切って落とされたが、レースは序盤から混乱を極める。突如として降り出した豪雨に、スリックを履いていたマシンたちが続々とコースアウト。バンダムがドライブしていたWRX STIも、コースアウトを喫してしまう。しかも眼前にはすでにクラッシュしていた車両が……。しかし、AWDのポテンシャルが発揮されたか、バンダムは間一髪で車両を避け、コースに復帰してみせた。
その後、雷雨や雹の影響でレースは3時間中断されたりと荒れに荒れたが、スバルWRX STIは、抜群の安定性をみせ快走。山内もクラス首位を奪う走りをみせ、大いに勝利に貢献。15年に続く連覇を飾った。しかも、完走101台中20位という成績は、雨でAWDのポテンシャルが発揮されたとは言え素晴らしい結果と言えるだろう。何しろ21位は名門クレマーが走らせた格上のポルシェで、多くのGT3カーをも上回った成績なのだ。
「スバルグループのチーム力を結集し、そしてスバルファンの皆さんに後押ししていただいたおかげでここまで来ることができました。しかし、やはりニュルは簡単に攻略できるものではないと実感しました」とチームを率いる辰己英治総監督はレースを振り返った。
「SP3Tクラストップでゴールできたことで、ファンの皆さんにも喜んでいただけたと思います。応援をありがとうございました。心からお礼を申し上げます」
スバル/STIがニュルで培った技術は、今後もSTIのパフォーマンスパーツ等に活かされてくはずだ。
