トヨタ ル・マン24時間 予選2回目&3回目レポート
2016年6月17日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
WEC第3戦ル・マン24時間 公式予選2、3回目
TS050 HYBRIDは3,4番手グリッドから24時間の決勝レースへ
公式予選2回目、3回目は降雨に翻弄されタイム更新ならず
6月16日(木)にル・マン24時間レースの公式予選第2、3回目が行われた。しかし、両セッション共に断続的な強い雨に見舞われ、ほとんどの車両が前日の公式予選1回目のタイムを更新できないまま予選を終えた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、公式予選1回目にマークしたタイムにより、3、4番手グリッドから24時間の決勝レースへとスタートを切ることとなった。
TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
公式予選2回目:2番手(3分24秒399) 24周
公式予選3回目:3番手(3分51秒693) 13周
グリッド:4番手(3分21秒903)
TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
公式予選2回目:4番手(3分25秒899) 22周
公式予選3回目:1番手(3分50秒934) 14周
グリッド:3番手(3分20秒737)
第84回ル・マン24時間レースの予選2日目、サルト・サーキットは朝から不順な天候に見舞われた。夜に入って一時的に雨脚が強くなり、公式予選第3回目のセッションが約1時間に渡って中断されたにもかかわらず、押し寄せた多くの観客は深夜までサルト・サーキットに留まった。
公式予選2回目は午後7時から2時間、最終の公式予選3回目は午後10時から2時間に渡って行われた。しかし、予選3回目が始まって15分ほど経過したころ雨脚が強くなり、走行に支障が出るほどになった。主催者のACOは赤旗を提示してセッションは中断され、夜のサーキットには静寂が訪れた。
天候が回復したのは午後11時を過ぎてから。ほとんどのクルマが再びコースに飛び出して行ったが、コースは雨で濡れ、さらに幾つかのコーナーでは、霧で視界が遮られる程だった。とてもタイムアタックをする状況ではなく、各車はレースに向けての最後の確認作業に終始した。2台のTS050 HYBRIDは濡れた路面でミシュラン・ウエットタイヤの手応えを確かめるために走行を続け、最後には#6号車をドライブする小林可夢偉がこのセッションのトップタイムを出して気を吐いた。
深夜0時に2日間に渡って行われた予選が終了、公式予選1回目に記録されたタイムが公式な予選結果となった。ポールポジションは3分19秒733のタイムを記録したポルシェ#2号車の手に渡った。
TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDも、公式予選1回目で記録したタイムが予選タイムとして正式に記録された。#6号車はステファン・サラザンが記録した3分20秒737、#5号車がアンソニー・デビッドソンによって記録された3分21秒903で、それぞれ3番手、4番手のグリッドを獲得するに十分なタイムだった。
2日間に渡る公式練習走行、公式予選を終え、TOYOTA GAZOO Racingは自信を持って決勝レースを迎える準備を整えた。レースは6月18日(土)午後3時(日本時間午後10時)に24時間の長い戦いの火蓋を切る。