先日よりお伝えしているSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)が主宰する『ワールド・チャレンジ』の概況だが、トップカテゴリーたるGTクラスで、マクラーレン650SやキャデラックATS.V.R、シボレー・コルベット、ダッジ・バイパー、ランボルギーニ・ウラカンにメルセデスAMG GTといった錚々たるGT3マシンを相手に戦いを続けている日本のマニュファクチャラー製の“高級サルーン”の存在をご存知だろうか?
北米ホンダの高級ブランドである『アキュラ』がラインアップする最上級セダンTLXをベースに開発された『アキュラTLX-GT』だ。

長年、アキュラのワークス的存在でレース活動を続けるウィスコンシン州ベースのリアルタイム・レーシング(RTR)が造り上げたマシンは、それまでも下位クラスなどで参戦を続けてきたノウハウを活かして、2014年にトップカテゴリーへの挑戦を開始。そのベースモデルとして選んだのが、TLXだった。