今季のル・マン24時間耐久レースでLM-GTEクラスを制したフォードが、2019年の終わりまでFIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAスポーツカーシリーズでのGTプログラム延長を決定した。
フランスのサルテ・サーキットでGTE Proクラスを制してから2週間以内に発表された今回の決定により、フォードGTは当初の参戦計画でカバーされていた2016~17シーズンに加えて、さらに2年間の活動が延長されたこととなる。

「私たちのフォードGTプログラムで設定した目標は、ル・マンで勝つことだった」と語るのは、フォードの副社長を務めるラジ・ナイア氏。
「最初の年に、その目標を達成したことを非常に誇りに思っている」
「そしてIMSAとWECの両方で4年間、フルに戦うと確約することは、フォードGTで世界中のレースを戦うことを、我々がどれほど真剣に捉えているかを示している」
「我々はWECとIMSAの両カテゴリーに参戦し、グローバルにスポーツカーレーシングへコミットしているということを、改めて皆さんに知ってもらいたかった」

フォードは、名門チップガナッシのコントロール下で双方の選手権に2つのチームを走らせているが、ル・マン24時間のGTE Proクラスでは彼らを集結。『フォード・チップ・ガナッシ・チームUK』、『フォード・チップ・ガナッシ・チームUSA』の名前で4台体制を敷いていた。
そして既報のとおり、レースはジョーイ・ハンド/ディルク・ミューラー/セバスチャン・ブルデー組の68号車が勝利し、1-3-4フィニッシュという圧倒的な戦績でフォードのル・マン初制覇から50周年の記念レースに花を添えている。