ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.02.10 10:15
更新日: 2018.02.10 17:45

WEC:2018/19年“スーパーシーズン”エントリー発表。4クラス合計36台が名を連ねる


ル・マン/WEC | WEC:2018/19年“スーパーシーズン”エントリー発表。4クラス合計36台が名を連ねる

 LMP1クラスの参戦台数が急増した一方でLMP2クラスのエントリーは、ロマン・フシノフ率いるGドライブ・レーシングがシリーズ参戦を見送ったことに加えてレベリオン、TRSMレーシングがLMP1クラスへ移行したことなどから2桁エントリーを割り込み全7台での争いとなる。
 
 しかし、今季はオレカ07/アルピーヌA470以外のマシンを使用するチームとしてオランダのレーシングチーム・ネダーランドが『ダラーラP217』を、かつてコルベットのGTマシンを走らせル・マンでクラス優勝も飾っているラルブル・コンペティションが『リジェJS P217』を持ち込むことでル・マン以外のWECシリーズ戦でも複数のLMP2マシンを見られることとなった。

BMW M8 GTEは1月末に北米デイトナのロレックス・デイトナ24時間でレースデビューを飾った。
BMW M8 GTEは1月末に北米デイトナのロレックス・デイトナ24時間でレースデビューを飾った。

 
 LM-GTEプロクラスでは2016年にル・マン復帰を宣言したBMWがカムバックを果たしBMWチームMTEKのもと2台の『BMW M8 GTE』を走らせる。ドライバーもBMWワークスドライバーを揃え、フェラーリ、フォード、アストンマーチン、そして同郷のポルシェに戦いを挑む。
 
 なお、今季からアストンマーチン・レーシングはV8ターボエンジンを搭載する新型『バンテージAMR』を導入。昨年からテストを続ける車両にはベテランのダレン・ターナー、2017年のル・マン制覇の立役者となったジョナサン・アダムに代えて新加入のアレックス・リンと元BMW DTMドライバーのマキシム・マルタンが乗り込むこととなった。
BMWからアストンマーチン・レーシングへ移籍したマキシム・マルタン
BMWからアストンマーチン・レーシングへ移籍したマキシム・マルタン

 
 昨シーズンの5台からほぼ倍増の9台がエントリーしたLM-GTEアマクラスでは、日本国籍のチームとしてMRレーシングが名を連ね石川資章/オリビエ・ベレッタ/エドワード・チーバーが70号車フェラーリ488 GTEをドライブする。
 
 また、前年王者アストンマーチン・レーシングと最終戦までチャンピオンを争ったクリアウォーター・レーシングはウェン-サン・モク/澤圭太/マシュー・グリフィンというお馴染みのラインアップで引き続き参戦し、昨年惜しくも逃したタイトル獲得を目指す。
 
 27台から36台へエントリーを伸ばした2018/19年のWECは4月6~7日にポール・リカールでプロローグテストを実施。5月5日にベルギーのスパ・フランコルシャンで1年強のロングシーズンが幕を開ける。

 なお、日本ラウンドの第4戦富士は2月9日付で、開催日が10月21日から10月14日へ1週間前倒しされることが発表されている。

クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTE
クリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTE


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