更新日: 2018.03.19 14:35
IMSA:マツダ、58周に渡って首位走行も表彰台目前でトラブル発生。「悔しいが収穫も多かった」
17日(土)10時40分にスタートが切られた決勝レース。クラス最後方から追い上げる2台のマツダ車は、それぞれ順調な立ち上がりをみせ、スタートから1時間の時点で55号車マツダが総合6番手、77号車マツダは同9番手に浮上する。
ところが、スタートから4時間を迎える直前、77号車マツダにブレーキトラブルが発生。チームはすぐにトラブルの対処にあたり、ふたたびマシンをコースに戻すが、77号車マツダはトップと8周差の総合15番手に順位を下げてしまった。
一方、僚友55号車マツダは、その後も実質の総合5~6番手を走行しながら、ピットタイミングの差によってスティント毎にラップリーダーとしてレースを引っ張っていく。
そのなかで徐々にトップグループとのギャップを詰めていった55号車マツダは、フィニッシュまで残り1時間となった時点で、総合首位を走る22号車ニッサンDPiと約6秒差の総合3番手にポジションアップ。
そして、レース残り45分を切り、上位陣が最後のピット作業を行なうため同時にピットインしたタイミングで、ティンクネルの駆る55号車マツダもピットエリアに滑り込んだ。
ピットクルーの迅速な作業によって、燃料補給とタイヤ交換を首位の22号車ニッサンとほぼ同時に終えた55号車マツダだったが、ピットアウト時にまさかのエンジンストール。レース序盤から症状が出ていたバッテリーの不具合が、最後の局面で致命的なロスにつながってしまった。
結局、55号車マツダは再始動に約2分を擁し、1周遅れの総合6位にポジションダウン。その後、優勝した22号車ニッサンを上回るペースで走行したものの順位は変わらず。344周中、合計58周に渡って総合首位を走るも最終的に総合6位完走に留まっている。
「最後の40分間が運命の分かれ道だった。そこまでに見せた僕たちの存在感は(ライバルにとって)驚異的だったはずだ」と語るのは55号車マツダの最終スティントを担当したティンクネル。
「このレースにおける、最高のライバル達との優勝争いに加わることができたことを、チームに心から感謝している。シーズン開幕前、僕はこのクルマなら絶対勝てると確信していた」
「そして、今回は勝利のすぐ目前まで迫ることができた。今は悔しさでいっぱいだけど、ポジティブな収穫もたくさんあり、今シーズンの残りのレースがとても楽しみだよ」