更新日: 2018.03.21 14:30
24時間以上に過酷なセブリング12時間。アキュラ・ペンスキー2戦目は2台リタイアに
エリオ・カストロネべス/テイラー/グレハム・レイホール組の7号車アキュラは序盤のピットストップでトップを奪い、レースをリード。ところが、6時間が経過した頃にテイラーが突然コースでマシンを停めた。エンジンの油圧が低下したためで、マシンはガレージに牽引されてリタイア。周回数は172周だった。
ジリジリとしかし確実にポジションを上げていたモントーヤ/デイン・キャメロン/シモン・パジェノー組の6号車は、6時間が経過した頃にトップ3入り。しかし、7時間経過前にキャディラック軍団の1台と接触してスピン。そこで駆動系を傷め、こちらも203周でリタイアリストに名を連ねた。
フロリダでの合計36時間耐久でアキュラ・チーム・ペンスキーは2台そろって結果を出すことができなかった。2戦ともトップを走り、スピードをすでに備えていることは明らかだった。しかし、7時間で2台がコース上から姿を消すとは少々意外な結末だ。
若いテイラーは、「すべて予定通りだった。速いペースを保って安定して周回を重ねており、トップ3でゴールまで戦い続けることが可能だと感じていた。結果はメカニカルトラブルによるリタイア」
「レース前に考えていた通りのペースで戦えていただけに悔しい。終盤に激し苦なる戦いを楽しみにしていたのに……。しかし、力をまったく見せらせずにリタイアしたのではなかった。僕らのマシンにはスピードがある。次のロングビーチでは勝利を飾りたい」と続けた。
モントーヤは、「セブリングはマシンに厳しいサーキット。トラブルが出ることもある。プッシュしてライバルたちとのバトルを戦いながらポジションを上げていくことができていただけに、トラブルでのリタイアは残念だが……」と語っていた。
デイトナに続き、2台のうちの1台は他車との接触でダメージを受けた。そして、7号車アキュラは3.74マイルのコースを170周プラス走ったところでリタイア。合計5回のプラクティスと予選を含めても走った距離は500マイル(約800km)ほどと考えられ、メカニカルトラブルが発生するタイミングとしては早過ぎた印象だった。
4月14日(土)決勝の第3戦スポーツカーグランプリ・アット・ロングビーチは1時間40分のスプリントレース。3.5リッターV6ツインターボ搭載のアキュラARX-05 DPiはタイトなストリート・コースでどんな走りを見せ、アキュラ・チーム・ペンスキーとそのドライバーたちはどんな戦いぶりを見せるのか、注目したい。
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