この結果、ポルシェは92号車と91号車911 RSRによって2013年以来のLM-GTEプロクラス優勝をワン・ツー・フィニッシュで達成。また、ポルシェはLM-GTEアマクラスでもデンプシー-プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSRがクラス優勝を飾った。このふたつのクラスでの勝利は、2017年に導入された新型『ポルシェ911 RSR』にとってWEC初優勝となっている。
「ポルシェにとって完璧な週末となった。我々の記念すべき年にこれ以上のことを望むことはできない」と語るのはポルシェAG会長のウォルフガング・ポルシェ博士。
「このような成果を実現したドライバー、チーム、そして全スタッフに『おめでとう』と言いたいね。そして彼らをとても誇りに思うよ」
また、ポルシェモータースポーツおよびGTプログラム担当副社長のフランク・シュテファン・バリザー博士も今回の勝利を「感動的な結果」と評し、「ふたつのクラスでの優勝は創立70周年にぴったりの贈り物である」と喜びを語った。
優勝した91号車ポルシェのケビン・エストーレは「今日は僕の人生で最高の一日になった! 僕たちは世界でもっとも難しいレースで勝利を勝ち取ったんだ。この感動は言葉にできないほどだね」とコメント。
チームメイトのクリステンセンもまた「何を言うべきか分からない」と感動に浸りながら「僕たちのクルマは最初から速かった。セーフティカーが出た段階で少し幸運が巡ってきたおかげで(ライバルに対して)リードを広げることができたんだ」とレースを振り返っている。
一方、フォードGTとの激戦を制し、ワン・ツー・フィニッシュ達成の一躍を担った92号車ポルシェのマコウィッキは「クルマはとても速かったが、単純に91号車のペースに追いつくことができなかった」と語った。
「(僕のスティントでは)1時間以上にわたってフォードGTと2番手を激しく争った。レーシングドライバーとして、あのバトルは最高に楽しかったよ! 今年は優勝争いに加われなかったけど、2019年は“勝つために”またル・マンに戻ってくるよ」と早くも来年にレースを見据えている。




