レースは残り36分で再開されると、トップ再奪取を狙うモントーヤの6号車アキュラと、ジョーダン・テイラー駆る10号車キャデラックがリスタート直後から激しいバトルを展開。3番手となった99号車オレカのシンプソンは、前を行く2台がわずかに接触しスピードが緩んだところを強襲して一気に首位に躍り出ることに成功する。
その後ペースに勝る99号車オレカは、10号車キャデラックを交わして2番手となった6号車アキュラの追撃を振り切ってトップチェッカーを受け、チームに初めての総合優勝をもたらした。総合2位はリスタート後、ロマン・デュマの激走によってファイナルラップまでに8番手から3番手に浮上し、最後は6号車アキュラをも抜き去った54号車オレカが入った。これによりオレカはPクラスで初のワン・ツー・フィニッシュを達成している。
55号車と77号車、2台のマツダRT24-P DPiでPクラスに挑んでいるマツダチーム・ヨーストは、フリープラクティスで大破した77号車マツダの修復を決勝に間に合わせ2台で6時間レースに挑むも、55号車マツダが総合10位、77号車はトップから36周遅れの総合13位に終わった。またニッサンDPi勢は序盤のアクシデントによって両車ともにリタイアとなっている。
GTLMクラスはレース序盤、フォードGT勢が速さをみせて独走体制を築いたものの、中盤以降はポルシェとコルベットが肉薄を許しトップの座を明け渡してしまう。しかし、最後は2番手スタートのフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGT(ジョーイ・ハンド/ディルク・ミューラー組)がピットストラテジーで逆転しクラス優勝を飾った。
クラス2位にはコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rが入り、ポルシェGTチームの911号車ポルシェ911 RSRが同3位に続いている。
3GTレーシングの15号車レクサスRC F GT3がクラスポールを獲得したGTDクラスでは、最終盤まで僅差の接戦が繰り広げられるなか、ターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3(ディロン・マチャーベン/マーカス・パルタラ/ドン・ユーン組)が優勝。
マイケル・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3がクラス2位に入り3戦連続の表彰台を獲得した。ポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3がクラス3位となり、ポールスタートの15号車レクサスはクラス4位でレースを終えた。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦第7戦は6月6~8日、カナダ、ボーマンビルのモスポートパークで行われる。




